• 「GIRL meets BOY」

    あなたの知り合いとは、小学生の頃に何度も会った事はある。

    しかし、あなたは知り合いの近くに居たのに、お互い気付かず出会えないまま数年が過ぎた。

    数年後、私はようやくあなたを知った。

    印象は見た目も性格も、如何にもチャラチャラした感じと分かるから最悪だった。

    あなたの知り合いの印象も変わっていて、すぐに知り合いだったとは分からなかったけど、よく見ればやっぱり知り合いだったし寧ろいい感じになっていた。

    あなたは、その真逆と言ってもいい存在だった。


    けれども、ある時あなたのふとした所作をずっと眺めているうちに、私はあなたに惹かれていた。

    あなたに恋していた。

    告白する勇気も出せず、表向きはあなたの一ファンとして追っていた。


    それから月日が経ち、またあなたに会える日が訪れる。

    その時、初めて勇気を出す。

    「あなたの事が、ずっとずっと好きでした」

    「これからも、ずっとあなたが好きです」

    届く事は無い、と分かっていても。