• 「ううん」と言うように、シオンは首を左右に振る。
    のんきに上の世界にワクワクしていた自分が恥ずかしい。素直にゼノの言うことを聞いておけばよかった。ベリタルに助けを求めてしまったせいで、彼に迷惑をかけてしまっている。
    「ごめんなさい…。わたし、屋敷に戻ることにする…」
    シオンはパタパタと走り出した。