• キーンという高い音が響いた。何事かと外を見る三人。そこには大きい龍のような形の飛行体。そして、その上に立つ一人の老人。
    「お嬢様、ただちにお帰りくださいませ。ここにいてはいけません。ああ、母君の危惧していたことが本当になるとは……」
    シオンが物心ついたころから知っている顔、執事がそこにいた。