• 「手間を増やすな!!羽の生えた女!もう少しで、シオンは戻ってきそうだったんだぞ!」
    ゼノはエリザに言った。
    (あれはゼノじゃない…。あんな酷いこと、言わない)
    シオンは目を開けると同時に、ルビーの指環が柔く光るとやはり勇気が湧いてくる。
    「やっぱり…わたし、今のゼノの手は取らない」