• とある神社で手を合わせる1人の人影。周りにはその人物以外誰もいないが、何やらブツブツとつぶやく声が聞こえてくる。

    「…世の中には各分野に天才がいるのに、なぜ僕にはなんの才能もないのですか。はっきり言って不公平だと思います。命は平等ではないのですか、そういう贔屓の仕方は良くないです。」

    すると神々しい光と共に、老人があらわれた。

    「さっきからブツブツうっさいのぉ、おちおち昼寝もできんわい。そもそもこんな片田舎の神社でぶつける内容でもなかろう。大体な、創造神様は才能は皆につけとるから平等じゃぞ!」

    「か、神様!?…平等なんて嘘だ!それなら僕にはどんな才能があるって言うんですか!」

    「嘘じゃないわい。よし、お前さんの才能を見てやろう。どれどれ…………うむ。」

    「どんな才能があるんですかっ?早く教えてくださいよ!」

    「お前さんは…誰よりも猫に好かれる。」

    「えっ?」

    「猫に好かれる。」

    「それ、才能…?」

    男はその後、猫喫茶で店員になり幸せに暮らしたそうな。
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