• 返信先: @自分 廃墟のような雰囲気を漂わせる長い煙突のついた建物は、玄関の鍵が開いていた。
    俺たちはまるで招かれているかのようにスルリと中に入り、靴箱の前までやってきた。

    「あった、ここだけ閉まってる!!イー4番!」
    木札をはめると、かちりと軽い音がして扉があっけなく開く。中には、小型の金庫が入っていた。
    ピアス男がそれを靴箱から取り出して開けようとすると、ガチリと嫌な音がした。
    「ここまで来て、暗証番号付きみたいだぞ」
    「あはぁ〜じゃあもうだめだよなぁ〜〜」

    情けない泣きごとを言ってうなだれると、ピアス男が他の下駄箱をあさりだした。
    「何かどっかに番号無いか。4桁の……」
    「ねーよ。どうせ金くれる気なんてないんだろこのゲームの主催者」
    建物の中はキレイに片付けられて、カレンダーの一枚すらも残っていない。
    「数字以外でも、なんか文字とか。カタカナとか」
    「カタカナ……え、タイツ?」
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