• 返信先: @自分 心当たりは、あった。
    「タイツ……って、書いてあったの見たな……。今思えば、めちゃくちゃ関係ある場所に」
    「タイツ?」
    「もしかして、木札も意味があんのかな?イの4番」
    「タイツのイが4ってことか?それだとまだ3桁だな」
    「待ってくれ、確かまだ続きがあったような……」
    ワンピースの裾からちらっと見えたあのタイツの文字の右側に、まだ他にも何か書いてあった気がする。
    だが、思い出せない。
    「おい、思い出せよ!」
    「やってるよ。でもそもそも人の太ももなんかそんなに凝視しないだろ。ましてや相手はおっさんだし……」
    「太もも?」
    「多分だけど、タトゥーってやつじゃないの?関係あるかまでは分かんねえけど」
    そこまで言うと、今度はピアス男がはっとする番だった。
    「……それ、俺が入れた墨だ」
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  • スレ主(6Adv2F)2023年7月13日
    返信先: @自分 「お前が入れた?」
    「俺、タトゥースタジオで働いてるから。若者向けの店なんだけど、結構なおっさんが来て担当したから覚えてんだよね」
    「そうだったのか?!で、何て書いてた?!」
    「あれってタイツじゃなかった。タイツチョウ、だ。4文字どころか6文字になっちったなぁ」
    やっぱだめか、とつぶやくピアス男の横で、俺はひとり興奮して手を震わせていた。

    「バカ、タイツじゃなくて田井津町だろ?!井戸の井が4なら、絶対画数だろ!」
    「カクスウ?」
    「見てろ!まず田んぼの田が、5!んで、井が4!」
    宙に指先で文字を書くようにして画数を数え、ダイヤルをその数字に合わせる。
    興奮する俺の隣で、ピアス男がようやく合点がいったかというようにあぁ、とつぶやく。
    「津は9だな」
    「9……と。で、最後が町の……7か!」
    その数字を入れた途端、金庫の蓋からカチリと小気味のいい音が響いた。