• スッと扉が少し開く。その隙間から顔を覗かせるベリタル。
    「シオン、おはよう」と言ってから、シオンのいる部屋に入る。
    「おはよう、ベリタル」
    お互いに少し微笑む。
    あの屋敷にいた時は、朝が嫌いだった。縛られたような1日の始まりだったから。だから、この清々しい気分で朝を迎えれる事が嬉しいとシオンは思った。