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小説書いったー
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tWuh7r
2022年6月8日
見覚えのないはずの写真に、聞き覚えのないはずの歌に、やけに惹かれることがある。それらはこれまで積み上げた私の好みともまた大きく外れていて、私はその度、どうしてだろうと首を捻る。訪れたことのない街並みや、どこにでもある風景。馴染みのない声。知らないメロディ。慣れないそれらとひとつひとつ、丁寧に向き合ってみる。積み上げた記憶の上に透かしてみる。そうすると、ぼやけた輪郭の一部が、わずかに震えて重なる瞬間がある。
遠い昔。思い出が色褪せるほど遠い過去に、見知った誰かが笑顔で指さした景色。見知った誰かが聴いていた、口ずさんでいた歌だと知る。
遠い昔。思い出が色褪せるほど遠い過去に、見知った誰かが笑顔で指さした景色。見知った誰かが聴いていた、口ずさんでいた歌だと知る。