• 安部公房 砂の女
    読んだことなかったけど、おすすめされて手を出してみた。砂と熱気に囚われた、喘ぐような閉塞感。比喩表現の巧みさ、主人公の心境変化。冒頭で主人公の行く末を明らかにされていながら、どうしてそうなってしまったのかが気になって先を読む手が止まらなかった。読み終えて、主人公が本当に求めていた自由がなんだったのかが見えてきて、幸とも不幸ともいえない結末の後味がなんとも言えない。
    世界中で読まれる名作に触れられて、良い経験ができたなあ。