• 「上の世界まで逃げるつもりだったんだろうが、爪が甘かったなァ」
    三、四人──いや、五人くらいだろうか。武器を持った翼人達がゾロゾロと姿を現す。その中の一人が「ん?」と言いながら、シオンを見た。
    「坊主一人じゃなかったのか?小娘も居るみたいだが」