• 「ねえ、あたしの事だけを見て。あたし以外の女の子に目移りしないで」
    彼女は縋るような切羽詰まった表情で俺に迫る。その柔い唇を震わせて彼女が紡ぐ言葉は、"束縛"という単語では表現し切れない嫉妬と欲望。
    「あたし、きみが側にいないと生きていける気がしないの。きみはあたしの全てなの。あたしの神様なの」
    「うんうん、わかってるよ。心配させてごめんね…。これからはずっと、お前の側にいるから」
    「…うれしい。ありがとう。だいすき」
    そうして彼女は、安堵し切った様子で俺の胸にもたれかかった。その感触がこれ以上ないほど、幸せだった。

    ああ、うれしいなあ。幸せだなあ。
    彼女がこうなるまで長かった。
    好きでもなんでもない女共に毎日媚売るのも、楽じゃないもんな。

    嫉妬にまみれた彼女は、この世に生きるどんな美女よりも、美しくて儚くて、可愛い。
返信の受付は終了いたしました。
  • スレ主(MAIl6M)2022年6月10日
    読み返すと所々表現が刺々しく聞こえますね。不快にさせてしまったなら申し訳ないです。でもこういうヤンデレ大好き。
  • 彼女よりも彼氏の方が数百倍ヤンデレで震える…面白かったです。背筋冷たくなる感じですが。