「自動削除は…止められねえって言うのかよ…」と空を見上げながら膝から崩れ落ちる（保守）

「このままじゃ保守が間に合わねえぞ！お偉いさんたちは何やってんだよ！？」とか怒鳴りながら必死に銃弾を籠めてるのがオレ

「嘘…だろ…。ま、待てよ！待ってくれ！！」
俺は、刻々と登る太陽に向かってそう叫んだ。
「まだ…まだ、課題がっ…！！」

無事……新しい年を…………迎え、られた、よう、だ　な……

まさか…と呟きながら慌てて懐から懐中時計を取り出し、「時の流れに狂いが生じている…！？」と驚愕に目を瞠る

おっ、サンタさんだ
配達お疲れ様です

空が……とうとう「蒼く」なっちまった……
俺らの努力は無駄だったってことか……ハハッ……ハハハ……

今日が冬至か
そうか、道理で…………

屋上で少年が言う。
「...空は、綺麗だった...かな｡」

んじゃ…保守るね

天を睨む俺の背後で
「あーあ。だから言ったじゃん」
と少年があざ笑う。

すぐさま窓のカーテンを閉めたあと「僕は悪くない…僕は悪くない…！」って必死で言いながら自室のすみっコで膝抱えて蹲る

ハハッ……ま、そうだよな

雨降るの夕方からだって言ったじゃん！！！！！！！！！！

「こうして世界は保たれた」
「まだ、秤は揺れたままだけど」
真っ暗な高次元で、光る大きな球体を見下ろしながら言う

な…んだと、保守に間に合わなかったか
早過ぎる！

ほしゅ

夜明けとともに空へと昇る光を見送りながら｢一区切りついた、後は進むだけ｣って呟く

やや薄暗い裏路地で｢これはまだ先触れ…全ての因子が集う時こそが真の始まり…｣って空を見上げながら囁く

荒野を去る背中を見つめて「嘘つき……」と言いながら涙を流す