人間達の店を魔界に誘致成功した魔王は居らぬか
我は彼の者等のジャンクフードに胃袋を掴まれし王である

半分は優しさで出来ていると専らの噂の我輩であるので、魔王城に３箇所ほど回復スポットとセーブポイントを追加した
しかしもう半分は冷酷なる魔族の魂で出来ているので、魔王の間の前には何も置いてない

代わりに対決前に勇者パーティー全員全回復させてやった
弱い者いじめの趣味はない、全力で挑んでくる世界随一の強者たちを倒さねば意味がないからな！

王様へ。多種多様な種族が、一丸となり「魔族」になっているのに、ヒト属は争いが絶えないんは、トップの統率力に問題あるんだよ。
世界をかけた運命の戦いに、年端もいかない子供、田舎の村の弱者から「勇者」として仕事転嫁してるのは、どうみてもブラックだぞ？

祝日が無限に増えていく
毎日がお祭り騒ぎな我が国を見て勇者は拍子抜けするかもしれぬな

これが……我輩の現在の支持率？(二度見)

辛い…魔王らしい威厳ある難解な口調で喋らなきゃならないの辛い…
素の一人称なんか僕だよ、我輩って言うの慣れないよ
そもそも自分でも何喋ってるかわからないよ何でやたら古語と熟語だらけの台本書いたの爺や…
人質の姫相手に滅茶苦茶練習してるけど姫が案外スパルタでそれも辛い…
まあ勇者がもうすぐ到着するというから魔王の誇りに掛けて威厳保った口調で頑張るけどさ

ハッハー。引っかかったな勇者め。
魔王城下街が誇る、くいだおれ天国！
魔界の唐揚げ、ケーキは魅惑の味だ！カロリーは通常の16倍。ふかふかベッドをご用意。
もちろん勇者割引だ。日頃の疲れを存分に癒やしたまへ。金がないなら装備を質屋にどうぞ！

魔王城の道は段々狭くなる。急な坂道、滑る床、狭い門、細長い狭い通気孔なみの廊下。
堕落した勇者は通れないぞ？

戴冠式で王冠を頭に乗せた瞬間ここと繋がりました
先代はドッキリ成功って感じに笑ってて小声で他言無用とだけ伝えられて今に至る

勇者へ

ダンジョン建設にハマったのでしばらくこちらには来なくて良いです
各階層主の育成と撃破時のドロップアイテム作成と難易度調整して我自身が踏破出来たら魔王城へ繋がる次元の扉開けときます……おそらく

９月である！
人間のスクールでは新学期も始まり、我もいよいよ本腰入れて世界征服に乗り出すのである！
と思ったが！まだ暑いので！
１０月から本気出すのである！！

…だって７月８月、待てども待てども勇者来なかったんだもん…
暑中見舞いの絵葉書、パーティー全員で避暑地行った記念写真だったもん…
いじけてたら人質の姫に気を遣われて、２人で夜中に勇者からのお中元のゼリーとアイス食べ尽くした
爺やには翌日２人共滅茶苦茶怒られた
姫との仲良し度はちょっと上がった

我は新参者の魔王である
暑過ぎて氷を放ったところ、今度は寒くなり過ぎてしまった
今度は何を放つべきであろうか

この世を魔王で埋め尽くそうぞ

実力主義な厳格の魔王として尊敬されている我輩だが、唐揚げにレモン掛ける勇者だけはこの手で屠らねばならぬようだ

勇者よ、ダンジョン内では熱中症にならぬなどとは思ってはいないだろうな？そら、仲間の足がふらふらしているぞ、外でないからと油断するな、塩飴をなめるがいい

グリフォンの羽毛布団を献上されて愛用している
魔王業務から離れる休日は外に出られん程なのでここで布教するとしよう

えー。勇者、いきなり来られても困る。ちょっとまてよ。1週間後、限定アイス届くからさ。食ってからにさせて。

邪神様に無茶ぶりされて部下に突き上げ食らってトドメに勇者に暗殺未遂
魔王業務は大変よ

正義の反対はまた別の正義であって、「悪」ではないはずだが、どうも奴らは我々を「悪」と信じて疑わないようだな……

魔王役は勇者役よりかなり歳上なのだが。
100歳ひとりを10代が複数で囲み武器で襲うのか？命令した王を街の噂をなぜ信じる。彼は城で安全か？勇者の正義とは何だ。

勇者が言う『セーブ』とは？