福豆をまとめて食べる つまらない 雑な大人になってしまった

騒がしく目立ちたがりの12月 余韻のうちにそっと過ぎる1月

偶像は距離があるから美しく知らない方が良いこともある

何もかも WinUpdateのせいにして
リモートワークの残業終了

「ていねいな暮らし」そんなの知らんがな　子を寝かしつけ明日もはたらく

電網の 隅にひっそり 愚痴ったー やさしい白い小鳥が並ぶ

冷蔵庫何度開けても出番なしごめんねゴボウ今日もムリそう

気が付けばあらゆるものが高くなり　わびしくなりし我が財布

死ぬ前の走馬灯ならこれがいい　熱い頬っぺたその柔らかさ

せっかくの時間も無為に過ぎて行きやり直したい連休終わり

書き初めに付き合って書く自分の名 書き慣れてるのは昔の苗字

宝くじ買うはずの金ドーナツに換えて頬張る身の丈の幸

新しい気持ちで行った出社日も夜には去年の私に戻る

年明けて何かが変わる気がしてる けれど所詮はただの錯覚

生活のリズムを無理矢理整えた連休明けの朝は気怠い

霜柱 踏んで壊せぬ都会の子大事に掬いて陽にかざし輝く

居心地が悪いあなたに送ります せめて今年は幸多かれと

香ばしい ホームベーカリーのパン焼く香り 正月休みの終わりを告げる

朝霜がゆっくり消えて行くように静かで優しい暮らしをしたい

新年は 磨いた部屋と蕎麦つゆと冷たい空気の化学反応