爛々と燃える西日の逆光で君の笑顔も真っ黒の影

泣き顔をいちばん奥に隠しつつマトリョーシカは笑みを浮かべて

夏の死を哀れむように畑にはこうべを垂れるひまわりの群れ

砂浜に逃げてきた夜貝殻を裸足で踏んだ一筋の赤

陽が沈む波打ち際の足跡も波にさらわれ消えてしまった

今日ぐらい優しい気持ちで生きたくてクラッカーを紅茶に浸す

軒先で名残惜しそうに揺れている夏の終わりの風鈴の音

数字など気にするなって言う人の作品につく一万いいね

あの人も母も子どもも君さえも詩歌の為に私が生んだ

web会議
スピーカーから転び出た
ビー玉のような 幼子の声

昨日から時が戻ったかのような
蒸れ蒸れ処暑の奇妙な天候

コスモスの川端を行く君笑い
雲風早く西日温か

玉の緒の無きが如くにただ在りて
揺蕩う果ての末路を憂う

甲子園 決勝終わりしみじみと 秋の足音 聞こえけり。

日中の労働自体が無理な吾
泥の底這う鯰に似たり

夕暮れの西日が宿る髪飾り振り向く君ときんいろのゆめ

涙とは、飾りじゃないのよ、本心よ。

堕天したエンゼルパイを人間の3秒ルールで救ってみたり

おたま持ち　声援送る　甲子園　鍋と客席　大盛り上がり