恋愛関係で酷い目に遭った人に対してかけるべき言葉は「運が悪かっただけ、いつかきっとあなたのことを抱えた傷ごと受け入れてくれる人がいる」ではなくて「その抱えた傷を今少しでも軽減できるように自分にできることをする（ただただ話を聞くだけから何かしらのサービスを紹介することを含め）」ではないかと思う
今回運が悪かったのでダメだったというなら、次もダメじゃない保証なんかないのに、そんなことを言うのは他人の人生を軽視しているように思える
「自分を受け入れてくれる存在がまずいなければ、苦しみをどうにかしようとしたって意味がない」という考えも、もしかしたらあるかもしれないけど
「愛情というのは自分と他人は違う存在だと理解した上でないと正しく機能しないので、誰かに愛して欲しいというならまず自分で自分を受け入れられるようにならなくちゃいけない」し「そのために専門家に助けを求めることが必要なら、社会がその助けに繋がりやすいような仕組みを作る」ことが必要で

そう言えばAセクやAロマという言葉に出会う前、あまりにも恋愛や結婚がしたいと思えずにそういう話をされると鉛を飲み下すような嫌な気持ちになっていた
理想のタイプについて聞かれると本当に困るので散々考えた挙句「絶対に暴力を振るわない、優しくて誠実でこちらを対等な一人の人間として接してくれる人。あとスキンシップやセイ行為をしたがらない人」と言ったら「こじらせてる女」と言われたことがある
どういう意味か調べてみたらまあ「物事を難しく考えすぎる面倒な女」みたいなニュアンスですごく腹が立った
「は？自分の心身と尊厳を守るためにどうしたらいいか考えることを、なぜそんな面倒な人間扱いされなきゃならない？」って
今なら「こじらせてるのは恋愛至上主義なそっちでしょ」とプラスして思うけど

Aセク自認してるんだけど
瞬間的に不快なのが男の性愛者による絡み
じわじわ苛立ちがたまってくのが女の性愛者の言動って感じある
前者はわかりやすく距離感変だったり人の話聞かない、こっちを物として見てる感伝わってくる
後者は「同じ女ならわかるよね」などの浅くて中身のない共感を強要される感じする
どっちも表出の仕方は違うけど恋愛脳すぎる

大して頻繁に会ったこともない異性に勝手に好意を持たれ、こちらにその気がないと分かると途端にこじらせ女子だとキレ散らかされ、呆れ返って無視してたら「早めに結婚相談所に行った方がいいと思いますよ」とか謎のアドバイスされた。
はい、余計なお世話〜〜〜！！爆笑　こいつもうブロックしていい？　いいよねぇ！？！？　ブロックしたわ。メール読む時間も勿体無い。

違う職業についた友達の話が面白くても、自分がその職業に就きたいわけじゃない
推しの子が面白くても、自分が芸能人になりたいわけじゃない
でも恋バナや恋愛作品を面白がると、自分が恋愛したいことにされてしまう

「夢を叶えるために努力する」のはまあわかる
でもその「わかる」というのは「他人の境界線を越えるリスクのないタイプの夢」なんだよね
それは何かしらのスキルだったり、職業に就くことだったり、まあ他に何かしらのコミュニティを作ることだったり色々だと思う
上記は別に人を傷つけることはないと思う、スキルや職業に就くことは基本的に自分一人で完結することだし、コミュニティや居場所を作ること自体は、別に特定の誰かの境界線を越えることとイコールじゃないから
でも「あの人と恋愛関係になりたい」とか「セイ的な関係になりたい」は「他人の境界線を越えるリスクが常にある」ものなんだよね
人の心身はどんなに親密な関係になろうと、自分ではなくその人のものだから
なのでまあこの世に他人と恋愛やセイ的な関係を築きたい人がいること自体は理解するけど、「他人の境界線を越えるリスクが常にある」ものを「他人の境界線を越えるリスクがないもの」と同列に語るのは違うんじゃないかと思ってる

「いつか必ず自分より大事だと思える人ができる」ってセリフ聞くと冷めてしまう。親兄弟友人のことを自分より大事に思っちゃだめなの？っていうのもまず思うし、何故恋愛的な意味での大事な人ができると言い切るの？とも思う。

仲良くなれそうだと思った同性の相手でも恋バナ始めだすとああ無理だなという気になってしまって友達作るのすら難しい。

性愛者、特に女の人に多いけど「恋してる人を応援したい！」って感情がわからなくて気持ち悪く感じる　
現実でもフィクションでも女性がいると高確率てこのノリの人が出てくる　
一方的に他者を理想化して欲情する奴を好ましく思えるのすごい…
勝手に応援してくっつけようとするのもゾッとする
人の電話番号とか住所をストーカー予備軍に勝手に喋る奴みたい

グルーミングについて触れているので下げる

最近バウンダリーという言葉を聞くようになった気がする
すごいざっくり言えば相手と自分の間に境界線を引いて、嫌ということははっきりと嫌というみたいな感じの
そうじゃないと相手と自分の境界線が曖昧になって、対等じゃない上に不快な距離感で人間関係を築きがちになってしまうんだそう
そして人間関係でトラブルが発生しやすくなるので、自分も相手も身を守るために境界線を引くのは大事、それでも相手が心配な場合は「何かあったらいつでも話を聞くし、味方になるから」と言ったりするといいのだと
個人的にはこれが理想の関係だなと思った、対等に互いを尊重した考え方だと思うし
自分が現実の恋愛関係に魅力をあまり感じないのは「あまりに相手の境界線を超えてない？」と感じる振る舞いや言動が多いと思うのもあるので

セルフするけど人と…とくに知り合いとだなんて考えたらぞっとする

何かもう「人生どん底でしたが素晴らしい出会いを経て人生変えられました」タイプの恋愛作品は否定しないから、せめてこの文脈での友情物増えてくんないかな
信頼や尊重したい相手ならみんな恋愛に繋がるはず！がうんざりするんだよ
愛情の形は人それぞれですを表現してほしい

恋愛やセイ的接触を他人としたくないこと、そして自分と仲良くしてくれる友人には、他に仲のいい存在や忘れられない存在がいることで嫉妬をしないのに対して「冷たい」と言われたり「何で嫉妬しないのか」とびっくりされたことがある
でも個人的には「逆に何であなたはそんなに他人の体と心を所有したがるのか？」と聞きたくなる

うまく噛み合うパートナーがいたら素敵ねと思う心もあるんだけど存在しないだろうという諦めというか…自分の感覚的に好き合う関係がまず無理だなと思う心もある。

もはや「好きな人」って言葉自体が地雷みたいになってる。

人間不信気味でいるとAセクAロマはそのせいでは？と言われることについて
内容が内容なので下げる

結婚しない主義の友達が「将来うちの敷地に共同住宅を建てて知り合いと助け合って暮らすつもりなんだけど、来る？」って言ってくれて猛烈に嬉しかった

自分の周りだけかもしれないけど、LGBTは理解できる人いっぱいいるんだけど、AセクAロマはわかんなさそう。カミングアウトしてもハテナってなりそうで言うに言えない。

日本の友情結婚は、見聞きした感じだと今もこのジェンダーバイアスごりごりで男尊女卑も根強く異性婚しか認められていない世の中での「普通」になりたい人がやるイメージがある
そこらへんは異性間のマチアプとか結婚相談所とあまり変わらない気がしてる
そうなるとAセク女性の立場というものはセイ的指向の面はクリアしても、今度はジェンダーの面で追い詰められやすいんだろうなと思う
いわゆる「自分が他の異性愛者の男性と立場が同じになるために、俺のトロフィーになってくれる女」的な感じに存在意義を求められやすいというか
セイ的に見られるというのは個人的にはアイデンティティの否定に感じるし、今の社会の「女性の役割を果たせ」というのは「他人からセイ的に見られる」ことをどうしても含んでいるように感じる
そうなると例え相手からセイ的に求められなくても、「普通」の女性の役割を果たすように言われたら、結局相手を通して社会から「セイ的に見られる自分」を強制的に自覚するような