「ニンジンは一本でもニンジン…」とつぶやきながら日本語勉強中のマッコウクジラもやってきた。
口癖は最近覚えた「真っ向勝負！」

「よろしい、ならば戦争だ」
物騒なセリフを残し一同は砂の中に消えた。
そこに化粧もそこそこに駆け付けたスベスベマンジュウガニ。

ガガガガガッ…！！
黒板消しクリーナーが音を立てて威嚇する。
スルメが寝返ったのだ。
「あたりめーよ…」

醤油氏が回復したことを悟った。
今後の事情聴取で詳しいことが判明するだろう。
迷宮入りと思われた事件も遂に解決を迎えるかと思われたが…？

「ルーマニアの仇…！！」突如現れた鳩ぽっぽのつつき攻撃に一同は目を丸くし

「やっぱりルミ子たそ…可愛いよね…ﾃﾞｭﾌﾌ…ｸﾞﾌｯ」
美形の顔なのに、笑い方が気持ち悪いレオが言った。
ルミ子はレオが苦手だ。光の速さで物陰に隠れる。

「子供の頃からすぐ赤くなっちゃうんだ…」
ルミ子はドジっ子だった昔を思い出し俯いた。何となく場が和んだので決着はあとでいいや

「や、やだっ！そんなの嘘よ！」
狼狽え、赤面するルミ子

「ルミ子、それパンやない。黒板消しや」

「た、正しく虫パン....？」
困惑するルミ子たち。
「でも、いまはどうでもいい！決着をつけてほしいと思うのだ！」
ずんだもんがさらに続ける。

「小賢しい」
蒸しパンはそう言い放つ。
「その蒸しパンは虫に…、ハリガネムシに乗っ取られているのだ！正しく虫パンなのだ！」とずんだもんは大声で言った。

「騙されるなルミ子、それはずんだもんに変装した蒸しパンだ！」
ルミ子がびっくりして見上げるとそこには何とずんだもん本人が！どうなるルミ子

ルミ子はゆっくりと引き金を引いた。狙いは…そう、この事件の真犯人、ずんだもんなのだ

「りんごうめぇ」といいながらなしを食べる

「寝る間も惜しんで遊園地を経営してるんだ。他の従業員は……」黒幕いそべえは言い淀むと悲しそうに目を伏せた。彼らの頭上では馬鹿デカイ海苔が風に吹かれて音をたてている。パリパリパリ……

よろしくね

「ようこそ！海苔ランド遊園地へ」
「黒幕と噂の磯部焼きさんはあなたですか」
「本名が黒幕いそべえっていうんだ。珍しい苗字でしょ」

スルメに白羽の矢が立った。
こんな難事件、解けるのはあんただけだ、そうだろう？
「あたりめーよ」

チャーハン婦人も応援する。
しかしケバブはすでに帰宅して、布団の中で身を隠す。