ニコラテスラ砲がドキューンと火を吹いてる。

神よ！！
フォームズは頭を抱えた。
何せこのワトンソ、酷いときは三日も置かずトラブルに巻き込まれ、フォームズの元へ次々事件を持ちこむのだ。昨夜もパスカ☆ルビー家の迷子犬騒ぎを解決したところだったのに！！

完全に虚をつかれたフォームズが呆然と呟いた、ここでネタバラシ。ワトンソがクラッカーを鳴らして、ペンギンのぬいぐるみ達の背中チャックから取り出してきたのは小さなふたつの箱だ。
「フォームズ……わたしと……」
ごくりと喉を鳴らすフォームズ。ワトンソは言う。
「この指環の事件を解決してくれないか？」

丸くていうか？、、、

訝しがりながらフォームズは冷蔵庫を開けた。そこにはキンッキンに冷えたペンギンとシロクマ。

『「ワトンソ、僕の財布を知らないか？」「フォームズ、冷蔵庫は見たのかい」』

「ルーレットで選んだら変な本になっちゃったわ」

『犯人は多分オレ』（←タイトル）

「いいお話だったわねぇ」
「おかーさん、つぎのほんもよんでー！」
「はいはい。さて、次は…」

滝行の途中だった天狗君もかけつけた。ふたりの友達を後ろから団扇で扇いで大風をおこし、皆は風にのって何とか地上へ。昔の気まずさを克服した様子を見たケルベロス君も感心した。それにしても天狗の団扇ってすごい

絶壁で有名で、河童の親友のぬりかべ君だった。

「嘘だろ、こんなことになるなんて……」
ただケロベロスをモフモフしていただけなのに。涙の溜まる目とは反対に乾いていく頭の皿。
絶体絶命かと思われたそのとき現れたのは、
「助けに来たぜ！」

連行されてしまう河童。連れて来られたのは地獄の処刑場。

「いいの！！そこも可愛いの！！」と河童は門番にブチ切れ。

おお、ケルベロスよ！尻尾を振るとは情けない！

地上ではめったに会えない友達のケルベロス君に会えてはしゃぐ河童。ケルベロス君も尻尾を振って喜んでいる。あまりの緊張感のなさに門番も呆れ顔

祈りは届かず、辿り着いたのは地獄の入り口。

パリに住んで河童界初のパリジャンと呼ばれたい

へっちゃらさ、何が起きても。気分はそう、へのへの河童。

雲を突き抜け地球を飛び出しはるか彼方へ