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お題で小説書いったー
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05HJz9
2022年9月15日
「うたぎいる!」と腕のなかで笑う子ども。頬に団子の残りをつけていて、甘い香りを纏った小さな手で、我が子は月を指して笑っていた。
「あっ本当だ!兎がいるねぇ」
勿論これは嘘だ。遠く離れた月の模様は、私が幼い頃から兎の形には見えやしない。むしろなにが見えないが……? と友人たちがはしゃぐ様を冷めた目で見ていたのを覚えている。まあ、そんな私も親になりまして、子どもの考え、見えているものを尊重出来るようになった。
「うたぎ、かーいね、ママ」
「そうだねぇ」
「あっママ!」
なにかを見つけたのか。腕から落ちんばかりにぐ、ぐと身を乗り出しては、身体全体で月を指し示す。
「お月さまは逃げないよ、どうしたの?」
「うたぎ!」
一体どうしたというのか。よくよく月を見る。信じられないことに、月面がどんどん兎に見え、いや、兎がそこにいた。しかも動いてる。餅つきをしている。
「ばいばーい!」
子どもが手を振ると、月面の兎はウインクをしてくれた。
返信の受付は終了いたしました。
「あっ本当だ!兎がいるねぇ」
勿論これは嘘だ。遠く離れた月の模様は、私が幼い頃から兎の形には見えやしない。むしろなにが見えないが……? と友人たちがはしゃぐ様を冷めた目で見ていたのを覚えている。まあ、そんな私も親になりまして、子どもの考え、見えているものを尊重出来るようになった。
「うたぎ、かーいね、ママ」
「そうだねぇ」
「あっママ!」
なにかを見つけたのか。腕から落ちんばかりにぐ、ぐと身を乗り出しては、身体全体で月を指し示す。
「お月さまは逃げないよ、どうしたの?」
「うたぎ!」
一体どうしたというのか。よくよく月を見る。信じられないことに、月面がどんどん兎に見え、いや、兎がそこにいた。しかも動いてる。餅つきをしている。
「ばいばーい!」
子どもが手を振ると、月面の兎はウインクをしてくれた。