「男は論理的、女は感情的」って、なんか誤用で広まってる気がするんだよなあ…。というのも、まず「男は論理的」で言えば、あれって「男は全員論理的」という絶対評価的な意味ではなく、「男は、女と比べれば、感情よりも論理を重視する傾向が強い」という程度の相対的な話だと思う。あと、この「論理的」にしても、単純に「論理的な思考」というより、云わば「男は、無駄な話(論理的じゃない話)が嫌い」が転じて、「論理的な(無駄な脱線が無い)話の方が好き」程度の意味だろうし、逆に「女は感情的」の方も、「女は、男と比べれば、論理よりも感情を重視する傾向が強い」程度の意味だと思う。だから例えば、男「そういう関係無い話はどうでもいいから、とっとと結論を言え」女「他にも色々話してコミュニケーションを取りたいのに、付き合いが悪い」みたいな、男女間で「双方から見た、『会話』というものの位置取り」に対して齟齬が起こるんだと思う。