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季節は冬だというのに窓から朝顔の花が見えて、思わず「こんな時期に朝顔が咲いてますね」と先客の喫煙者に声をかけた。しかし先客の返事が「あれ、おかしいな……どこから種が飛んだんだか……」と微妙に噛み合わない。なんか変だなぁと思いつつ、「種くらい飛ぶんじゃないですか?風とか鳥とか」と返したら「いや、これはね、こんなところに咲いてちゃいけないんだよ。本来は誰にもみられちゃいけないんだから。」と言って、窓から身を乗り出して朝顔を根から引きちぎってどこかへ持っていった。
見られちゃいけない?いや見ちゃったが……?と思いつつ、朝顔にみえてすごく危険な外来種だったのか……?などと考えつつ、考えても仕方がないので、一本吸い終えて自分も部屋を出た。 -
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ここから日付?シーン?が飛んで、自分は暗い部屋に立ってて、目の前には逆光に晒されて顔がよく見えない上司が机に座っていた。状況がつかめないけど何かヤバい状況だ!ということだけ察して黙っていると、上司は「君、これに見覚えはあるよね?」と、引き出しから、一輪の青い朝顔を取り出して机にのせた。あの朝顔だ。ヤバい、本当に見てはいけないものだったんだ。汗がダラダラ出る。嘘がつける雰囲気ではない、かといって本当のことを言ったらどうなるか知れない。沈黙が何を示すかを悟った上司は「残念だが、君はもう帰せないなぁ」と笑った。 -
広い湖の北側に一棟だけ建つ巨大な日本家屋が実験組織の本拠地で、湖を挟んだ南側には町がある。日本家屋に住む人たちはその南の町を統治してるような、地主みたいな存在だった。実験は地主の人たちが主導&スポンサーみたいな感じでやってて、自分はそこに雇われてる1人だった。元はでかい薬屋かなんかだったのかな。みんな着物きてた。
雇われたときの説明や調薬からして、人のスタミナをあげる薬みたいな、パワーをあげる薬?みたいなのを開発していたはずなんだけど、どうにも非合法にしか見えない人体実験を繰り返すうちに、やっぱりこんなのは何か変だ……この組織は何かを隠してる……一体何を……?と疑心暗鬼なってきた。この組織の目論見と、ついでに脱出経路を探ろうとするももめぼしい成果はなく(町にいくには船必須)、ガックリきつつ煙草を吸いに喫煙所に入ったら