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叔母は戸惑う。なぜ自分なのかと聞くと「貴方はこう言っていたらしいじゃないですか。次男から『もしぼくがピンチになったら助けてくれる?』『……ええ、そうならないように努めるわ』と」
この家庭は5濾4屋だ。いつ誰が狙われてもおかしくない。血のつながりよりも濃い絆で結ばれなければならない。誰かの危機には誰もが駆け付けなければならない。だのに叔母はぼかした発言をした。「必ず助ける」とは言わなかった。
とんだ言い掛かりだと叔母はどこかで思った。ピンチを乗り越えてこそ成長するのだと反論をしたかったのに口が開かない。なぜか。ーー裏切者だったからだ。
その後はたぶん断罪劇があったんだと思うな~ってとこで目が覚めた。書き起こしてみると結構無理くりな言い掛かりな気がするわね -
誰が裏切者なのか、誰もが疑わしい発言も行動もしていない。裏切者はほくそ笑みこのまま一家全員始末し己が頂点に立つ計画を練っていた。
「叔母さん、あなたが裏切者ですね?」長男が確信を持って問いかけた。