• 5u57/48月20日
    NHKスペシャル 選 新・ドキュメント太平洋戦争「1941 開戦(後編)」を配信で見てる。

    前編も合わせて開戦の流れが分かりやすかった。

    ①日中戦争長期化
    ②中国+英米に対する保険として三国同盟参加
    ③米国との関係に緊張。中国からの即時撤兵を要求される
    ④が、日中戦争を無成果のまま終わらせたくなくて条件を飲めず。しかし国力差から米との戦争は回避したい
    ⑤米国から徐々に経済制裁を受け反米感情高まる
    ⑥ついに石油も差し止められ日中戦争の継続が厳しくなる
    ⑦が、日中戦争の犠牲の多さから撤退に踏み切れず、国民感情から開戦+短期決戦を決断
    ⑧独露開戦の隙に産油地の仏領インドシナに進軍+真珠湾攻撃
    (リプへ続く)
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  • スレ主(5u57/4)8月21日
    物資不足とか輸入米とか代用品とか市民目線での不満がリアルで、暮らしの苦しさに共感してしまった。

    それと(そもそも開戦という判断が明らかに誤っていた訳だけど)、戦争目的の規定についても短慮だったという事が分かった。
    開戦前から戦争目的を「自存自衛」だけにすべき派と「大東亜共栄圏の確立」も加えるべき(石油が欲しいから)派がいて、開戦直後には「自存自衛」だけ勅書にも記載された。けど、真珠湾攻撃で良い戦果を挙げたものだから参謀本部の空気が緩んだのか、いつの間にか「大東亜共栄圏の設立」も戦争目的に加えてしまった。
    これは手段であって目的ではない。番組中でも某陸軍大佐がその拙さを指摘して「もし米蘭から従前通り油が買えるようになれば目的は達した事になる。最低限の目的を規定しておかなければ和平が出来にくくなる」と手記に残していた。
    (リプへ)
  • スレ主(5u57/4)8月21日
    返信先: @自分 更に真珠湾攻撃から1ヶ月後の総理の施政方針演説では「大東亜共栄圏の設立」にのみ触れていて、目的と手段が逆になってしまった。そうするといよいよ和平も難しくなる。その点を某陸軍大佐が憂慮していた。

    太平洋戦争時の軍について、とにかく陸軍が近視眼的で暴走しがち・海軍はそれよりは視野が広いという世論が一部にあるけど、陸軍にもやはりこういう思慮深い人がいた訳だ。
  • スレ主(5u57/4)8月22日
    返信先: @自分 開戦までの流れに間違いがあったので修正。

    ①日中戦争長期化で深刻な物資不足
    ②中国+英米に対する保険として三国同盟参加(1940/9)
    ③米国との関係に緊張。米からの鉄鋼輸出停止やなど制裁始まる。しかし軍首脳は国力差から戦争回避の方針。
    ④独ソ開戦(1941/6)。ソビエトによる脅威の無い隙に、不足している資源を求めて仏領インドシナに進軍
    ⑤これに反応した米から石油(日の輸入元の9割)も差し止められ大打撃。
    ⑥短期決戦前提の開戦vs戦争回避で軍首脳部内で意見対立。
    ⑦物資不足から市民の反米感情が吹き上がり国難に団結する盛り上がりが生じる
    ⑧外交交渉は継続中。中国からの即時撤兵を米から要求される
    ⑨米と開戦したくない。とはいえ、多大な犠牲を払ってきた日中戦争を無成果のまま終わらせたくない。
    ⑩陸軍強硬派をコントロールするため東條英機を首相に据えるが、国民の開戦感情が高まる
    ⑪開戦+短期決戦を決断。マレー半島進軍+真珠湾攻撃