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「叫ぶな」叫べーッ!誰もが叫ぼうとした。呼吸、誰かが待ったを掛けた。叫ぶな!僅かに削がれる熱とザアザアと降り注ぐ豪雨の音。轟々揺れる針葉樹の影。一拍遅れ、人々は指示を思い出した。
マイクを持った男が言う、山を降りろと、今ならまだ間に合うと。
混迷、混乱、蜘蛛の子を散らす様。
何故か悪くなっている上着に少し手間取って、雨にはひとたまりもない靴を履いて、家族に遅れて外に出た。
暗く、昏くまともな光などない……まこと恐ろしい「夜」だった。 -
幕引きは唐突に。