ふりそそぐ
寂々たる夜
身に染みて

隣に求む
懐かしき熱

朝焼けのそらを舞う影烏五羽
雲ひとつなき凪いだ白浪

そらを征く
雲の艦隊
夕暮れの

星を迎える
夜闇の果てに

宇宙(そら)にある
惑星にひとり
いばら姫

微睡むうちに
帰りを待ちて

マフラーせぬ天気予報士冷え告げる

空よりくだる雨垂れの
奏でし音色にショパンを想う

旅に焦がれし我の非日常
行き着く先に待つは日常

夢に見し名も知らぬ人払暁に
遠き記憶の彼方より来る

ながれゆく
雲のきれまに
見る紗光

地に影仰みて空またぐ橋の
途切れた先に待ちわびし人

思うこと
適度に合わせ
五・七・五

試行錯誤は
上手(かみて)の道行

見逃すね
大事な時に
番号を

学んだよ
ぼーっとしちゃだめ
とられちゃう

ここのみな
俳句うますぎ
びびります

その文才を
わけてくだされ

秋風にショコラトルの苦味想起せし
胸を過ぎゆくあの青き日々

舞う枯葉の中みどりあり
力尽きて手放せし枝いずこ

我が胸に去来せし冬の夜
名も無き虚しさよ去れ

あさがおの咲く数増える酷暑あと

天よりくだる雨垂れの音(ね)聞きせし
目覚めし我の腹中の虫

あしもとを
駆け抜けてゆく
風にまい

夏の終わりを
告げ行く落ち葉よ

アメリカ弑すにゃ武力は要らぬ
愚昧な老人据えりゃいい