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しりとりで小説作ったー
しりとりで小説作ったー
2022年7月9日に作成
#ネタ
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しりとりで小説を作りましょう!
多少話に整合性が取れなくても大丈夫!気軽にどうぞ!
NGは中傷など倫理に悖るもの
その他しりとりのルールに則っていないものや、単語のみもNGです
#しりとり
#小説
このTterはアーカイブのみ閲覧できます
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iz9ol1
2022年8月8日
「ただ話したいだけなら他を当たれば?」と少年。以前より強くなったとはいえ、ここまで素っ気なくされると、さすがに心が折れそうだった。呆然とするシオンの横を通り過ぎ、少年は上に続く階段へ向かう。
「ま、待って。あなたも上に行くの?」
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iz3SQl
2022年8月8日
かなり素っ気ない対応にシオンは困りながらも話す。
「あ!でもね、護身用の武器ならあるの」
「ふーん。それ、俺に言う必要ある訳?」
少年はつまらなそうな瞳でシオンを見た。
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wq8Vzo
2022年8月8日
「うーん……別にこれじゃないと駄目なわけじゃないけど」と少年は光線銃を見ながら「武器くらい持ってた方がいいよって話」と素っ気なく続けた。
「もしかして、忠告してくれてるの……?」
「まさか」
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kZzfSR
2022年8月8日
「いえ…、わたしは持ってないよ」
「あっそ」
少年から聞いてきた割にはそっけない返答。以前のシオンなら落ち込んでいただろう。
「ここには、その武器が必要なの?」と少年に問う。
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llzIwS
2022年8月8日
「関係ないでしょ、あんたには」と鋭い声が返ってくると同時に、短髪の黒い髪の少年がシオンのいる踊り場まで上がってきた。おそらく、鋭い声の人物だろうとシオンは思った。
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gQIOQ7
2022年8月7日
退路を確保しようと辺りを見渡すが、ここには上へと続く階段しかない。全速力で駆け上がったところで、すぐに体力が切れてしまうだろう。シオンは思い切って声を上げた。
「誰ですか……!?」
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hjwo3Q
2022年8月7日
石造りの壁を触れながら階段を登ると、平らで広いスペースに着く。
「ここは踊り場かな…」とシオンは周囲を見渡す。
その時だった。コツコツコツ…と、誰かが登ってくる音がする。シオンは警戒した。
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gTBvnh
2022年8月7日
「とにかく登れ。無理だったら降りろ。俺たちはここで待っているぜ」。少し苦しそうなベリタル、そしてエリザ。「わかった、登れるところまで行く。新しい世界を見たら、絶対に伝えに戻るから」と、シオンは言って、塔の階段を登りはじめた。この先、モンスターやなにか、出てくるかもしれない。
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MH/wd1
2022年8月7日
高いところまで来たからだろうか、少しだけ息がし辛い。ベリタルの「あとはひたすら登っていくだけだ」という言葉に、シオンは頷く。指輪から放たれているルビー色の光は、徐々に輝きを増していった。
(……お母様が力を貸してくれているんだ、きっと)
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.nPdns
2022年8月7日
ルビーの指輪がほのかに点滅をはじめた。ちょうどその時、ベリタルが「そろそろ俺たちには厳しくなってきたな……。止まるぞ、シオン」といって、塔の中の一室に飛び込んだ。中は、無機質な石造りで、がらんとしていた。
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GzDexB
2022年8月7日
「たまにでいいから、ここに戻って来るって約束して」と言うエリザに、シオンは力強く頷いた。
「またいつか、必ず会おう。──"嬢ちゃん"」
今となっては懐かしい呼び名。涙をグッと堪えながら、シオンはルビーの指輪に祈りを込めた。別れの地点がすぐそこまで迫る。
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0uIybt
2022年8月7日
嬉しそうな顔をしているシオン。それを横目で見るエリザとベリタル。
「わたし、ベリタルとエリザに会えてよかった。ふたりとも、ありがとう」
ポツリと呟く。
「そういうの、やめて欲しいわね。一生会えない感じがするわ」とエリザは言った。
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H/Ak5/
2022年8月6日
(高い……。何メートルくらいあるのかな)
どんどん離れていく地面を見ながら、シオンは思う。以前のシオンなら「怖い」と感じていたかもしれない。──だが、今は違う。
(ここよりも上の世界……どんなところなんだろう!)
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78mLAE
2022年8月6日
なんて高い塔……! あらためて、その前に立ったシオンは思った。「飛べるところまでは、おれとエリザが引っ張ってやる。そのあとは、おれたちにもわからん!」。そういって、シオンは二人の手に引かれて塔の外側を上昇しはじめた。
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JX4hqA
2022年8月6日
「大丈夫。何が起こっても、今のわたしならきっと大丈夫だよ。だから、心配しないで」
断言するシオン。彼女の成長を目の当たりにしたベリタルは、嬉しいような寂しいような複雑な気持ちになった。
(……シオン。やっぱり君は、あの人の娘なんだな)
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xJC6l7
2022年8月6日
「いい子ね」とエリザはシオンの髪を撫でる。
シオンはぶどう色の瞳を嬉しそうに細めた。
「シオン。もし…もしもだ、俺達と別れたあと…あの兄ちゃん達が来たらどうする?」
ベリタルは不安そうだ。
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TAFWvj
2022年8月6日
「うん、分かった」とシオン。腰まで届く長さだった髪は、エリザによって肩の辺りまでバッサリと切られている。これはシオンの希望であり、決意の表れでもあった。もう、屋敷を出る前の弱い自分ではない──。
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jrvz/x
2022年8月6日
「うーん、わたし、髪型とかよくわからない」とシオン。じゃあ、任せてとエリザ。……そんな風にして数日が過ぎた。そろそろシオンが旅立ってもいい日だ。「まずは、俺たちが行けるところまでは案内する。あとはお前次第だ。危なくなったら、引き返すのも勇気だぞ」とベリタルが言う。
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muCRc6
2022年8月5日
「たくさんシオンが笑うようになってくれて、俺は嬉しいよ」とベリタルに急にそう言われ、シオンは驚くと同時に少し照れた。
「そうね、いろんな表情が出ていて素敵だわ。…そうだ、シオンちゃん。ヘアアレンジしてみないかしら?」
腰までの長さの茶色髪のシオンを見ながらエリザは言う。
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「ま、待って。あなたも上に行くの?」
「あ!でもね、護身用の武器ならあるの」
「ふーん。それ、俺に言う必要ある訳?」
少年はつまらなそうな瞳でシオンを見た。
「もしかして、忠告してくれてるの……?」
「まさか」
「あっそ」
少年から聞いてきた割にはそっけない返答。以前のシオンなら落ち込んでいただろう。
「ここには、その武器が必要なの?」と少年に問う。
「誰ですか……!?」
「ここは踊り場かな…」とシオンは周囲を見渡す。
その時だった。コツコツコツ…と、誰かが登ってくる音がする。シオンは警戒した。
(……お母様が力を貸してくれているんだ、きっと)
「またいつか、必ず会おう。──"嬢ちゃん"」
今となっては懐かしい呼び名。涙をグッと堪えながら、シオンはルビーの指輪に祈りを込めた。別れの地点がすぐそこまで迫る。
「わたし、ベリタルとエリザに会えてよかった。ふたりとも、ありがとう」
ポツリと呟く。
「そういうの、やめて欲しいわね。一生会えない感じがするわ」とエリザは言った。
どんどん離れていく地面を見ながら、シオンは思う。以前のシオンなら「怖い」と感じていたかもしれない。──だが、今は違う。
(ここよりも上の世界……どんなところなんだろう!)
断言するシオン。彼女の成長を目の当たりにしたベリタルは、嬉しいような寂しいような複雑な気持ちになった。
(……シオン。やっぱり君は、あの人の娘なんだな)
シオンはぶどう色の瞳を嬉しそうに細めた。
「シオン。もし…もしもだ、俺達と別れたあと…あの兄ちゃん達が来たらどうする?」
ベリタルは不安そうだ。
「そうね、いろんな表情が出ていて素敵だわ。…そうだ、シオンちゃん。ヘアアレンジしてみないかしら?」
腰までの長さの茶色髪のシオンを見ながらエリザは言う。