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しりとりで小説作ったー
しりとりで小説作ったー
2022年7月9日に作成
#ネタ
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しりとりで小説を作りましょう!
多少話に整合性が取れなくても大丈夫!気軽にどうぞ!
NGは中傷など倫理に悖るもの
その他しりとりのルールに則っていないものや、単語のみもNGです
#しりとり
#小説
このTterはアーカイブのみ閲覧できます
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2R0pOs
2022年8月10日
たたたっと階段を登ったシオン。背後から凄まじい閃光。振り返ることはできない。ジュンは、あの翼人たちはどうなったの? 光の中でしゃがみ込む。と、そこへ、「何やってるの?」と声がした。
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AlCEb1
2022年8月10日
「ガキ2人くらいなら、簡単に捕まえる事ができるな。まぁ逃げれないように攻撃しとくか?」と武器を持った翼人のひとりが言う。
その言葉にシオンは怯えた。しかしジュンは何も言わず、閃光弾を投げた。
「シオン、今のうちに逃げなよ」
彼はシオンのことを軽く押した。
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/E.lbq
2022年8月10日
「上の世界まで逃げるつもりだったんだろうが、爪が甘かったなァ」
三、四人──いや、五人くらいだろうか。武器を持った翼人達がゾロゾロと姿を現す。その中の一人が「ん?」と言いながら、シオンを見た。
「坊主一人じゃなかったのか?小娘も居るみたいだが」
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AC4BzG
2022年8月10日
「ねぇ、ジュンも一緒に逃げようよ!」
強くなったシオンだが、もしここでジュンを失ってしまったらと思った途端、怖くなった。ひとりで進む怖さよりも、失う方が嫌だった。
ジュンが眉間にシワを寄せた時──。
「ほら、いたぞ」と過激派がニヤリと笑いながら言う。
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TSFhk1
2022年8月10日
すぐに動かないシオン。
「あんた、聞こえてる?早く上に行って」
「わたしを助けてくれた翼人は、途中までしか来れなかったの。だから、ここまでは来ないと思う」
ジュンは首を左右に振ってから「過激派を甘く見たら駄目だから」と言った。
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LQANJt
2022年8月10日
「確かなんだろうな?」
「ああ、間違いなくここに入っていった」
複数人の声と足音が聞こえる。ジュンは「過激派のやつらか」と舌打ちした。
「上手く撒いたつもりだったけど……。とりあえずアンタは上に行って」
光線銃を構えたまま、シオンにこの場から離れるよう促す。
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577ns9
2022年8月9日
「けど、じゃあどうやって逃げれたの?」
質問ばかりするシオン。
「あんたさぁ…、鳥頭わけ?光線銃、見せたじゃん。これで倒して逃げたんだよ」とジュンは飽きれた声で言った。シオンがなにか言おうとした時───。
「黙ってくれない?後ろから誰か来てる…」
ジュンは足を止め、光線銃を構えた。
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oa4zP3
2022年8月9日
黒い羽の翼人が存在しているなんて知らなかった。ジュンの後ろを歩きながら、シオンは質問を続ける。
「連れ去られたっていうのは……?」
「悪魔羽の中には人間の子供を攫って奴隷にする連中が居る。要するに、俺は元奴隷ってわけ」
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kd4gv5
2022年8月9日
ニコリとも笑いもしないジュン。
「そのままだよ。童話とかで見るでしょ、コウモリみたいな羽。それが悪魔羽」
シオンは納得したようで頷く。
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L.MaUK
2022年8月9日
怪訝な顔をするシオン。ジュンは溜息混じりに「アンタ、本当に何も知らないの?」と言うと、面倒そうな顔をしながら再び説明し始める。
「俺は悪魔羽の世界に連れて来られた人間。こっちに逃げてきて、今は上の世界に行くため塔を登ってる。はい、質問は?」
「え、えっと……悪魔羽って何?」
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eJqyZh
2022年8月9日
首を傾げるジュン。シオンは少し悩んでから、質問をした。
「ジュンはどうやって、翼人のいる世界に来たの?」
「は?アンタそんなの気になる訳…?……まぁ、答えるけど。最初は、俺は悪魔羽の方の翼人の世界にいた。と言っても、無理矢理連れて来られただけ」
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QVDc/D
2022年8月8日
頼れる後ろ姿を見ながら、シオンはふと思った。ジュンの背中には羽がない。何故、人間である彼が翼人の世界に居て、この塔の、しかも上層階を登っているのだろうか。ベリタル達が居なければ、自分はここまで辿り着けなかったのに──。シオンの視線に気付いたのか、ジュンが「今度は何?」と振り向く。
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FwG21p
2022年8月8日
けろっとした顔でシオンは「ううん、なんでもないよ」と言う。
「あっそ。にやけてる暇あったら、さっさとついてきて」
やはり素っ気ない。が、彼の優しさを垣間見たからだろうか。よくジュンを見てみると、シオンの歩くペースに合わせて前を歩いている。
そのことに気付いたシオンは、また嬉しそうに笑った。
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ypw.r8
2022年8月8日
できる限りは守る、と言っているも同然だった。彼の優しさを垣間見たシオンは、フフッと表情を綻ばせる。
「何で笑ってるの」
「ううん、何でもない。ありがとう、ジュン」
「……何、急に。感謝されるようなことしたっけ」
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vYMrrg
2022年8月8日
急いでジュンのあとを追う。シオンの気配を感じたのか、彼は声を出す。
「え、なに?ついてくる訳?」
「う、うん…。駄目だったかな?」
少しの沈黙のあと、ジュンは答えた。
「駄目ってわけじゃないけど、俺もふたり分の命守れるほど強くないから、たくさんは頼らないで」
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TQMy08
2022年8月8日
高い塔での思いがけぬ出会い。いきなり襲ってくるモンスターに遭うよりずっとマシ、とシオンは思い直す。と、その間に、ジュンは黙って階段を登っていた。少なくとも、敵ではない。今はこの少年についていくしかない。
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BwRJOF
2022年8月8日
えんじ色の瞳の少年はシオンを見る。
「あっそ」と少年は言った。
やっぱり素っ気ないとシオンは落ち込む。
「俺はジュンだから」
少年…いやジュンはシオンの近くまで寄り、名乗った。
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9/ceof
2022年8月8日
「上の世界まで行くつもりなの?」
「この塔に来る目的なんて、それ以外にある? アンタだってそうでしょ」
「……シオン」
「は?」
「アンタじゃなくて、シオン……です。わたしの名前」
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vv1N1m
2022年8月8日
のそのそとシオンは少年のあとを追う。
「上に行くけど…なに?」と少年はシオンの問いかけに答えた。
素っ気ない少年だが、質問には答える。きっと本来は優しい子なのだろう。
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その言葉にシオンは怯えた。しかしジュンは何も言わず、閃光弾を投げた。
「シオン、今のうちに逃げなよ」
彼はシオンのことを軽く押した。
三、四人──いや、五人くらいだろうか。武器を持った翼人達がゾロゾロと姿を現す。その中の一人が「ん?」と言いながら、シオンを見た。
「坊主一人じゃなかったのか?小娘も居るみたいだが」
強くなったシオンだが、もしここでジュンを失ってしまったらと思った途端、怖くなった。ひとりで進む怖さよりも、失う方が嫌だった。
ジュンが眉間にシワを寄せた時──。
「ほら、いたぞ」と過激派がニヤリと笑いながら言う。
「あんた、聞こえてる?早く上に行って」
「わたしを助けてくれた翼人は、途中までしか来れなかったの。だから、ここまでは来ないと思う」
ジュンは首を左右に振ってから「過激派を甘く見たら駄目だから」と言った。
「ああ、間違いなくここに入っていった」
複数人の声と足音が聞こえる。ジュンは「過激派のやつらか」と舌打ちした。
「上手く撒いたつもりだったけど……。とりあえずアンタは上に行って」
光線銃を構えたまま、シオンにこの場から離れるよう促す。
質問ばかりするシオン。
「あんたさぁ…、鳥頭わけ?光線銃、見せたじゃん。これで倒して逃げたんだよ」とジュンは飽きれた声で言った。シオンがなにか言おうとした時───。
「黙ってくれない?後ろから誰か来てる…」
ジュンは足を止め、光線銃を構えた。
「連れ去られたっていうのは……?」
「悪魔羽の中には人間の子供を攫って奴隷にする連中が居る。要するに、俺は元奴隷ってわけ」
「そのままだよ。童話とかで見るでしょ、コウモリみたいな羽。それが悪魔羽」
シオンは納得したようで頷く。
「俺は悪魔羽の世界に連れて来られた人間。こっちに逃げてきて、今は上の世界に行くため塔を登ってる。はい、質問は?」
「え、えっと……悪魔羽って何?」
「ジュンはどうやって、翼人のいる世界に来たの?」
「は?アンタそんなの気になる訳…?……まぁ、答えるけど。最初は、俺は悪魔羽の方の翼人の世界にいた。と言っても、無理矢理連れて来られただけ」
「あっそ。にやけてる暇あったら、さっさとついてきて」
やはり素っ気ない。が、彼の優しさを垣間見たからだろうか。よくジュンを見てみると、シオンの歩くペースに合わせて前を歩いている。
そのことに気付いたシオンは、また嬉しそうに笑った。
「何で笑ってるの」
「ううん、何でもない。ありがとう、ジュン」
「……何、急に。感謝されるようなことしたっけ」
「え、なに?ついてくる訳?」
「う、うん…。駄目だったかな?」
少しの沈黙のあと、ジュンは答えた。
「駄目ってわけじゃないけど、俺もふたり分の命守れるほど強くないから、たくさんは頼らないで」
「あっそ」と少年は言った。
やっぱり素っ気ないとシオンは落ち込む。
「俺はジュンだから」
少年…いやジュンはシオンの近くまで寄り、名乗った。
「この塔に来る目的なんて、それ以外にある? アンタだってそうでしょ」
「……シオン」
「は?」
「アンタじゃなくて、シオン……です。わたしの名前」
「上に行くけど…なに?」と少年はシオンの問いかけに答えた。
素っ気ない少年だが、質問には答える。きっと本来は優しい子なのだろう。