40代の友人が結婚したと聞いて、もちろん「おめでとう〜！」と言ったものの、私の内心のニュアンスとしては、
「あなたが仕事で大変な苦労をしている時に、パートナーと人生を歩んでいくという重大な決断をされたことを立派に思い、門出を祝福します」
的な意味なので、やっぱり大多数（非AセクAロマ）と感覚ずれてるのかもしれないと再認識。
でも「よかったね！」とか「えらいね！」「うらやましい〜」でも無いしなぁ…

Xジェンダーの本を読んでたんだけど、その中で「中高年のマイノリティが集まれる場所があまりない」と書いてあって確かになあと思った
sei的指向ってまあ大体そんなに激変すること基本はないので、別に恋愛しなくなる年代になってもそのままのことが多いよな……だって実際異性愛者は年取っても異性愛者だし、という
でも普通でない限り孤独になりやすい現状はいまだにあるから、今後は40台以上のマイノリティが集まれる場所もたくさん必要なんだろうなあとしみじみ思った
AセクAロマはどうしても他に比べて数が少ないから……

恋愛やsei的なものを一ミリも見たくない時、ひたすら手を黙々と動かす趣味があると落ち着ける
そうやって無機物に向き合うのは、恋愛やsei的なものから100%距離を取れるし、自分の居場所を自分で作り出せてる気がする

恋愛して結婚したのがちゃんと偉くて頑張ってるみたいな文章を読むたびに、一周回ってそういうの疲れねえのかな……とだんだん疑問になってくる
ちゃんと偉くて頑張ってるって義務をこなしていて偉いですね的文脈でよく使われる言葉であって、普通に好きで楽しんでやってることにはあんま使わなくない？と思ってしまう
つーかなんで何の関係もない第三者がその2人が選んだ関係について偉いだ何だとかジャッジするんだろうとか、そうしないと将来が不安だからちゃんと人生設計をしてるってんなら本当はやりたくないことを最悪50年（もっと長いかも）我慢しないと生きていけない社会に問題があるんじゃないの？とも思うし
まあそもそも最低でも異性婚しか法的に認められてない社会でそんなこと言うのマジで酷いと思うし
やっぱりもっといろんな人が生きやすい社会になるべきだよなあ　つーか1人でも真面目に働いてたら趣味も潤沢にできて色んなところに旅行に行けて老後もバッチリになってくれ　

好きな人が出来ました、でもその人と恋愛関係になりたいとも思えなくて、どちらかと言うと憧れやこう言う風になりたいと言う意思の方が強くてそれでもその人以上に好きになれる人がいないと思うと私っ絶対恋愛出来ないんだと再認識させられた

「多様性が実現する社会とは〜マジョリティ側が陥りやすい『多様性』の罠」という2021年の特集を見つけたので読んだんだけど、日本ではマジョリティは差別に関する問題を気持ちや情緒の問題としか捉えていない、という記述があって「本当にこれ！！」と叫びそうになった
この特集では差別に関する問題は①直接的差別（いわゆる個人間レベルでの罵倒とか）②制度的差別（同性婚がないとかそういうの）③文化的差別（社会の固定観念、郷に入れば郷に従えなど）があり、日本では①しか教えていないのが問題だ、と記載されてて「構造やしくみを教えないことは、根本的な差別の解消が難しいだけでなく、差別を永続させることを逆に保証している」にもすごく頷いた
とても読み応えがあってよかった

何も考えずに楽しく生きたかったなあ

何となく日本でsei的マイノリティが未だに見て見ぬ振りされる理由って何だろうと思ったけど
①sei教育がちゃんとされてない世代（これを書いている自分含め）が今の社会の大人であり、他者のsei的尊厳（指向ももちろん含む）を尊重するということが世の中の「普通」になってない　普通になってないからいざ当事者に接してもわからないことがたくさんあるし、わからないから偏見が凝り固まりやすい
②普通が世の権力なので、普通じゃない指向の人に近付くと場合によっては「あいつあんなことに興味もってる」とかヒソヒソされやすい　それが嫌だから見て見ぬ振りをしたりする
③男性中心社会である　ようやくちょっとずつ変わってはきてるけど、男性社会では女性は男性のもので同性愛その他は排斥される扱いを受けやすい　

Ttersでの（無論ここ以外で）Aセクについての話題を見ると、むやみにあるマイノリティの概念を大衆に認識されるのは当事者によくないんじゃないかと思ってしまう
他とは違う自分を飾るためのアクセサリーでしかないと思われたりモテないやつの言い訳でしかないと見なされたりしているのがAセクの現状の様子
結局現状のままAセクという属性の知名度が上がったところで侮蔑用のレッテルに使われるだけなんだろうか
tter違いだけど発達障害もそんな感じだから実例はある（発達障害について認識が広まったと思ったら手軽な蔑称として使われるようになった）
特に少子化が社会的大問題としてしきりに言及されるから、Aセクの知名度が上がったら元凶レベルに悪玉として扱われて迫害されそうだ

とはいえその概念についての情報が広まっていないと配慮はとてもじゃないが望めないのもまた事実なわけなんだが
難しいね

何かこうマイノリティを扱った作品（媒体は何でも）で、好きだなーと思う物とそうじゃない物の差って何だろうなと考えてたけど、「書き手が描きたい話にマイノリティのキャラを設置したらいい感じになりそうだから置いとこう」だけで終わってるタイプの作品が一番モヤッとしてるかも
あえてそのマイノリティを出すならちゃんと現実を検証してくれ、何も検証しないまま『何か置いたらいい感じになりそうだから置いときました！』は偏見を広げるだけなんだよ、でその偏見はただの誤解じゃなくて現実の人を傷つける物なんだよ、しかも人生に渡って何回も！と呻きたくなる
sei的指向はその人の一部は語っても、その人の全てを語るわけじゃないし
そしてそういうのにAセクやAロマが使われてるのを見るとめちゃくちゃ辛くなるの

子孫を残したいと思う個体の遺伝子が受け継がれやすいから結果的に子孫を残したい生物が今の地球に溢れているだけであって、そうでない個体が何%か生まれるのは別に自然なことなんだよね。だから「別に子供欲しいと思ったことないなぁ」という人が「生き物としてそんなのあり得ない！不自然だ！」ということでは全然ないわけだ。
繁殖は生物に必ず備わる本能でも、ましてや義務でもないので。

気の合う異性の友人と二人で出かけたらデート(明らかに恋愛的な意味)だし、部屋に行ったor呼ばれたら合意のサインみたいな風潮本当に嫌いなんだよな
漫画とかでも、異性の部屋に行ったときに(これは良いって事なんだよな…！？)みたいなシーン見るたびにドン引きしてる

相手のこと、"人として"しか見てないからそういう線引きが本当に分からん
話せば楽しい人はもっといたかもしれないけど、そういうのが面倒になって異性と関わるのやめた

半分オタク界隈への愚痴みたいになってしまったので下げておく

AセクAロマという言葉を知らなかった頃、そしてまだオタク界隈にいたころ、なんかI LOVE YOUを何て訳すかみたいな話に仲間内でなったんだよね　月が綺麗ですね的なアレで
そんで何かその時に「あなたの幸福を祈ります」みたいな感じの答えをしたように思うんだけど、その時何かちょっと「あっ、ふーん……へえ……」という感じの反応が返ってきて「あれ？何か違った？」と当惑したのを覚えてる　
恋愛的な感じの答えを期待されてたんだろうなあと気付いたのは、それからずっと後の話だったよ……まあそれはそれとして今でも上記かなと思う気持ちは変わらないかな
あるいは強いて言えば「自由に生きて」くらい

思ったんだけど、仮に未来で「やっぱ家族がほしいと思ったけどその時は手遅れ」みたいな状態になりやすい現状が問題なのでは？
Chosen familyみたいな制度というかシステムがもし法的にあれば、別に出産や恋愛を前提にする必要性全くないわけだしさ
結婚しない人を冷笑する前に、今ある社会の問題をどうにか良い方向にもっていくために自分に何が出来るか考えたらどうなんです？と言いたくなる
あなたが結婚して生まれた子供がもし結婚したくないって言った時、結婚しなくても自分の心を殺さず大丈夫な社会にしていくのが大人の役割で義務でしょうが、下の世代に呪いを押し付けるんじゃない、という気持ちがずっとある

何かの番組で婚活の取材やってたけどキツいな。アドバイザーからもキツいこと言われて「今の自分にダメ出しされながら相手から好ましく思われるよう矯正されていく」みたいな雰囲気が…
どこから情報漏れてるか知らないが、相談所から営業の電話が来るたびに結婚は大事ですよ、したほうがいいですよの圧を感じる。やめてくれ…

普通！運命！正常！あーーーー大っ嫌い！と叫びたくなる瞬間がある

AセクやAロマの雑誌があったら、個人的にこういうのが読みたい

「特集！来月公開のAセクAロマ映画◯◯！（監督にインタビュー的なアレ）」
「当事者あるある座談会！今月のテーマは『恋愛関係をなるべく回避できるテクニック』」
「今月のAセクAロマ交流会リスト一覧」
「お勧めまったりスポット　1人でも何人でも楽しく過ごそう」

みたいな、割と前向きな内容のやつ

たまに自分がもし今後デミセクやデミロマになったとして、果たしていわゆる世の中の恋愛関係を欲するだろうか考えることがあるんだけど、やっぱり「独占したりされたりをしなくちゃいけないあの空気感、そして未だに好きな人からのsei的接触はいついかなる時も許容しないと恋愛じゃない！みたいな空気感……両方自分にとっては窮屈だし嫌だな」と感じる
正直これは偏見が過ぎるかもしれないけど、よく「もう友達でいるのが嫌だ」みたいな台詞があるみたいに、何か恋愛関係になるとそれまではその人個人として接していたのが急に「恋愛対象としてのその人」としてしか一緒にいる価値？を見出されなくなる感じ？がどうしても自分がやる関係性としては「今までの友達として接されていた人間の自分が、強制的に消されてしまう、もしくは関係性の中でどんどん縮小されてしまう」感じがしてすげー嫌なんだよね
だから誰かを好きになったとしても恋愛以外の形で一緒にいたい、できるなら

世の中にあふれるラブソングの歌詞には一切共感できないけど曲調とか言葉選びが好きなので歌詞の意味考えずに聴いてたり
ラブコメ要素を含むドラマを見るときはラブコメシーンをスルーしてそれ以外の要素を楽しんだり
そういう娯楽の楽しみ方をしてて、それが自分にとって当たり前のことだと受け入れてるけど
たまに同じものを楽しんでる他の人との温度差を感じて不安になる