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「ちょっ、ソランちゃんは力が強いんだからセーブしてって昨日も行ったポン!」
「ごめんっポン☆」
「んむ~~~、今日の晩御飯をソランちゃんが準備してくれたら許すポン」
「わっ分かったポン、任せるっポン!」
にぎやかな青と金の後ろ姿は通りを小さくなっていく。同じ通りを、疲れ切ったような酔ったような足取りで歩く魂がいた。赤い三つ編みに古びた緑の服を着たその存在は、すぐに角を曲がって見えなくなった。 -
シャランはわたあめを全部食べ終わり、その残った棒を手首のスナップで軽く振り回してわたあめを再出現させる。ひとくちかじって、
「う~~~ん、聞いたこと無いポン。でもそんな魂がいたら、それはずいぶん悲しい事だポン・・・その、彼女?彼?にも安らぎが訪れてほしいっポン」
神妙な表情で、わたあめをばくばくと食べ続ける。
「・・・そうポンね、シャランちゃんは優しいポン」
わたあめを食べているシャランの腕に腕を絡ませ、勢いよく体を寄せる。その勢いで、シャランは一歩たたらを踏んでしまう。