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そうなのだ。今二人が生きているのはこのフクロウが間一髪光る円で少女の攻撃を防いでくれたからで、あれがなければ自分たちはどちらも消えてしまっていたかもしれない。
フクロウは上手い事瞼を動かして笑顔を作った。
「そこの金髪のお嬢さんの言う通りホー。青髪のお嬢さんにもできることは何もないホ。あの子はこっちでなんとかするホー」 -
ソランは期待を込めてそのフクロウに声をかける。フクロウは森を背に二人を猛禽の鋭い眼光で見つめて、
「知ってるホー。怖い思いをさせて申し訳なかったホー、今は安全だから、二人とももう家に帰った方がいいっホー」
可愛い声で答える。
ソランは立ち上がって自分からもフクロウに近づいた。ついでに土や草も払う。
「でも、あんな魂が居たらみんな安心して光の世界で暮らせないっポン!ねえシャランちゃん!?」
「えっ!!? うん、そうだと思うポン・・・でも」
シャランもゆっくり立ち上がって同じように草を払った。
「私達にできることなんて、ないんじゃ」