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さて、アシュラは有名なのでご存知の方も多いかもしれません。餓鬼のような見た目をした母親が飢えに苦しみ、我が子でありまだ赤ん坊のアシュラを食おうとして…というような展開に、当時の漫画界もPTA的なアレも騒然とし、有害図書として追放せよ!という運動まで起きたのだとか。
人の肉を食い、騙し騙され、時には諭されながらも生き抜いたアシュラは、最終話で母親の墓を前に「生まれてこないほうがよかったのに」と呟きます。
毒親や機能不全家庭を描いた作品は数あれど、ここまで振り切った作品はあまり見かけないと思われます。一応、完結後の続編として救済編も描かれたのである意味安心ですが…。
銭ゲバのほうも壮絶というか投げっぱなしにも思える最終話を迎えます。
「金は可能性へのきっぷズラ」と言い切り、金のためならなんだってする主人公ですが、彼の最期は拳銃による自 。亡骸の横に「そうだ、てめえたちゃ銭ゲバと同じだ…」と、秋山先生の顔とポエムが浮かぶコマで終了…と -
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そのへんのメジャータイトルは聞く機会があるかと思いますが、ラブリン・モンローやドブゲロサマ、空海や二宮金次郎を主人公にした漫画も執筆していたと知っている人はあまりいないのではないでしょうか。そして、ラブリン・モンローあたりから宗教的、内省的な描写も増えていきます。
ラブリン・モンローでは豚や狼の姿をしたキャラが戦争をしたり狼が豚を食べたり、アシュラでカニバルを叱られたから動物ならええやろ?的な何かを感じます。が、この作品でなかなか驚きなのが、主人公のラブリンが行為の最中に解脱し仏様のような表情で説法するところでしょうか。
今の時代にこれをやると良くも悪くもバズりそうですが、当時の反応はどんな感じだったんですかね…。
↓画像つき解説記事
ttps://note.com/tiyu/n/n69bc76791af4?magazine_key=m074c27d77e37#6dfa4915-2b0a-46e5-bd71-9cacf8450ba8 -
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さて、二宮金次郎が主役の博愛の人でも宗教的な思想が描かれています。
なぜ二宮金次郎を題材にしたのかというと「夢に見たから」そして「二宮金次郎の前世はシャリープトラ」で「私は二宮金次郎の生まれ変わり」と語られ、しかし「全てを説明する必要がない」とも語っています。
とはいえ、解説記事にも書かれていますが、秋山先生の創作的にも嘘かホントかわからないのでなんとも言えないところではありますが…。
そして、ドブゲロサマは…試し読みしたほうが圧倒的に早いと思われます。悪役の手下が老婆、赤ん坊が主人公の味方、主人公を商売に使えないかと画策する家族…など、秋山節炸裂しまくりです。
↓解説記事
ttps://note.com/tiyu/n/nc9888be13738?magazine_key=m074c27d77e37
↓ドブゲロサマ試し読み
ttps://booklive.jp/product/index/title_id/288235/vol_no/001 -
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捨てがたき人々でも新興宗教を猛烈に崇拝する女性、その信仰心を利用し彼女と寝ようとする非モテ男…などなど、退廃的というかブラックコメディな作品が残っており、捨てがたき人々は映画化もされています。
「多くを説明すべきではない」と自制していたり、先生の創ったキャラ・毒薬にコンピュータの時代に宗教やスピ系なんて流行らない!とバカにされていたり、堂々と描きつつも他人に押し付けて教祖になろうという部分が感じられないのはなかなか凄い気がします。
解説記事にも書かれていますが、90年代はノストラダムスの大予言やオウムなど、とにかく世界の終わりの恐怖が密接に感じられた時代だったゆえか、秋山先生に限らず、当時の作品はダークだったり宗教スピ系電波系なものが多かったり…。ラブデリックのmoon、エヴァ、ムーンライトシンドローム、serial experiments lain…どれも今でも語られる素晴らしい作品ばかりです。 -
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ググると秋山先生がぼくらの新装版の帯に推薦文を寄せていたみたいですね〜。リスペクトされつつしつつ…な感じだったのでしょうか。
もともと投げっぱなしで終わることが多い作家さんなので、もしかしたら連載の都合で「とりあえず全滅させとくか」な感じだったのかもしれないですね…とはいえ真相は闇の中…。 -
今回は完全に私の趣味でオカルトというか宗教的というか…漫画家のジョージ秋山先生についての投稿です。
「アシュラ」「銭ゲバ」「ザ・ムーン」など、漫画界を騒然とさせた作品の多い秋山先生ですが、もちろん後味の悪い話界隈でも愛されています。
ザ・ムーンは子供達が脳波でロボットを操作し悪と戦うストーリーなのですが、息を合わせるために唱えるのが般若心経。筆文字で書かれたお経をバックに動く巨大ロボの図がなんとも壮絶…。
最終話はカビ菌を発生させる装置を止めるためにロボとともに突き進むも、コクピットに乗り込むタイプではないので子供達は一人、また一人とカビ菌にやられて脱落していきます。最後の最後に主人公が力尽き、涙を流すザ・ムーンのカットで終了…。と、後味が悪い以外の何物でもない終わり方ですね…。