本読んだー!

2022年8月6日に作成 #趣味
本を読んだらつぶやくところ。積読を解消するために立てました。本と読書が好きな人たちの集いです。
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  • 「拝み屋念珠怪談 奈落の女」 郷内心瞳
    トガハラミという短編小説で著者の作品に興味を持って、発行順通りではないけど著作は全部読んだ。言いたいことは沢山あるけど、ご病気になられてから文体や言い回しがくどくなった気がする。
    「~なのだけれど」って言いまわしが本当にくどい!!著者の一人称での語りという体裁をとっているなら、「~なのだが」「~だが」など簡潔にまとめてほしい。話自体は好きだったので、言いまわしについては脳内で勝手に変換して読み進めていたけど、この作品で色々無理になった。
    某サイトのレビューにもあったけど、登場人物の仮名のセンスが酷すぎる(特にこの作品)。敵?のような相手が「私はあなたの人生史上最悪のヴィラン、または空前絶後の死神になれますよ」と発言したうえ会話の最後のセリフが「メメント・モリ」…。
    本当にこんなこと言われたのか知らんけど、これで一気に中学生がノートに書いた小説じみてしまってもう続編を買う気は失せた。
  • 梨さんの『かわいそ笑』読了。
    自分の知らないところで何かとてもまずいことが起こっていて、もう手遅れになってしまったような、そんな独特の気持ち悪さとおぞましさを味わえる作品だった。
    2ちゃんねるや『検索してはいけない言葉』、個人が運営しているサイト…等々、インターネット黎明期の空気感が好きなのでとても楽しめた。
    どちらかというとホラー・ミステリーに近しいと思うが、全てが解き明かされる訳ではないので、考察が好きな人向けかも。
  • 『吾輩は猫である』読了した。
    最後がまさかの終わり方だったからびっくりしたけど、皮肉が効いててなるほどなって感じた。
  • 向日葵の咲かない夏 道夫秀介
    途中までは普通のミステリーだけど…
    内容に自〇、タヒ体、虐待、流血表現があるので注意
    イヤミス好きな人は好きかも
  • 新聞は高校生以上向けに書いてあると聞いたことある。私はアラフォーだけど、新聞の内容は難しい。でも新しい情報を得られやすいから読んでるし、読んだあと、あまり(というより全く)頭に残って無くても読後感がホッとする。スマホの記事はなんとなくそれが無い。多分、相性の問題。紙感が好き
  • 米澤穂信「可燃物」
    やー面白かった。表題作より「本物か」が1番好きかも。警察小説では横山秀夫の権力や組織が絡んだ容赦のない警察の描き方が最高だけど、こんな風に人情味がちょっとあって軽く読めるのもいいよね。「崖の下」は米澤さんらしい後味の悪さがいい。
  • いけない 道尾秀介
    あんまり好みではなかった。だから何?というオチ
    どんでん返しってこういう事ではなくない?特に最初の二つ
  • 高熱隧道 - 吉村昭
    「抑えた筆致」という評判で、確かにそうなんだけど最後は臨場感たっぷりでとてもドキドキしながら読めました
    昔から変わらない社会の体質というかありようみたいなものが感じられて、初版が 1975 年ということにも大変驚きました
    共感というと変ですが、その雰囲気がすごくわかるというか、これは国産ノンフィクションならではの感覚だなという気がしてそういう意味でも面白かったです
    短いので読書リハビリにもぴったりでした
  • アガサ・クリスティーのねじれた家読み終わった〜
    話が二転三転してサスペンス感あって読み飽きなかった
    アガサ・クリスティーの本って犯人がこの人かな?ってわかってから読むとハラハラするんだけど、そうじゃないと意味がどこにあるのか掴めない長い話ばかりでかなり退屈だったりするのだけど、今回ハッキリ犯人がわからなかったけどかなり楽しく読めた
    それにしても犯人わかるシーンこわすぎてカイジみたいにグニャ…てなった タイトル通りだわほんと
  • このたびはとんだことで/桜庭一樹
    文体がうざったく感じてしまって真剣に読めなかった
    砂糖菓子はすごく好きなのに何でだろう
  • 子供の頃ドラマ版を見てた記憶がうっすらあった六番目の小夜子の原作読んだ!
    ドラマ版と原作ではそもそも舞台が高校から中学に、主人公他大半が名前借りただけのオリジナルキャラでびっくりしたよ でもなんとも言えない不気味な雰囲気はよく出てたなあドラマ版も 
    恩田陸の小説って結末がスッキリしない話多いけど、中盤あたりの不気味な勢いの良さは「小夜子」が一番かもなあと思った 面白かった〜
  • 「春にして君を離れ」アガサ・クリスティー
    ミステリーではないけれど読んでいてひどく怖かった。旅行中のトラブルで何もない宿で足止めされ、ひたすら自省する中で気づいてしまう真実。タイトルの美しさに比例するようなラストのやるせなさは心に迫るものがある
  • 「夜に星を放つ」窪真澄著 

    胸に色々な物を抱えた人達の5つの物語が入った短編集。自分は「真夜中のアボカド」と「星の随に」が良かったと思った。どの登場人物も感情移入できたり、「そこは違うんじゃない?」って思うところもあったりで面白かった。さくっと読めるのでおすすめ。
  • 京極夏彦「西巷説百物語」読了。
    「巷説百物語」シリーズのスピンオフ的な作品で、「げに恐ろしきは妖怪よりも人の業なり」を体現化した様な七つのお話たち、個人的には前半の穏やかな雰囲気から一気に後半の恐ろしく、しかしやるせない真相に叩き落とされた「鍛冶が嬶」がお気に入りです。
  • アルジャーノンに花束をを読んだ
    主人公が知的に遅れてるが故いじめられるシーンが凄いしんどくて、逆に天才になってから傲慢になったと言われるところには「そこまで傲慢か…?」と思った。
    名作は名作なんだけど、いじめられても人間的にいい人であれ、みたいなメッセージ性みたいなものが苦手だった。ならチャーリーは知的に遅れたままでいればよかったのか?実際チャーリーになされた仕打ちは悲惨だし、それについてチャーリー以外が問題に思うようなこともないし。
    いじめも横領もする方が絶対的に悪いし、たとえある面で助けられたとしても、ジャイアンがのび太を殴ることは絶対悪のはずだし…。
    でもこう思う自分の側が誤読してるのかなあ。巷で言われるほど感動作ではなかった気がする
  • 江國香織さんの「ぬるい眠り」読んでます。綺麗な水を飲み干すみたいに染み込んでいく、気持ちの良い澄んだ文章。帰ってきたーっていう気分になる。
  • 「作りたい女と食べたい女」
    まだ序盤だけどなんだか愛しくて泣いてしまった
  • BSでカワウソとオオカミの特集を見てから梨木香歩の家守奇譚のカワウソのくだりがとても切なくなってしまう…。人を騙す妖怪扱いされるぐらいいっぱいいたカワウソが今は一匹もいないんだね……