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本読んだー!
47ページ目
再読。絶版っぽいけど好きな人には絶対刺さるから復刊してくれないかなあ……。
何をしてもうだつの上がらない男、小平次は、「ただ其処にいるだけ」で周囲を恐怖させる幽霊を演じる事には右に出る事がいない役者であった。
小平次本人は特に意図せず「ただ其処にいる」で周囲に燻っていた憎しみ・疑心・陰謀が湧き上がり、そして最後に残ったものは…。
「江戸怪談シリーズ」の第二作、全編を通して、じっとりとした薄気味悪さが付き纏ってくる様なお話でした。
何にも成れなかった者達が焦がれていたもの、その執着が辿る末路、最後の小平次とお塚の関係、う〜ん、これもまた「愛の形」なのかなあ…。
昨年のあれそれを思うとなんとも他人事ではないなと思う、ケネディ暗殺事件をモデルにした事件の無実の罪を着せられた被害者逃走劇
大学時代に楽しかった思い出とか、ビートルズの知識がある方が楽しいかもしれない。人間の記憶ってこうして蘇ったり、たまらなく戻りたい頃があるよなと思わせもする
概ね楽しいが細かい伏線はうるせえ!でぶん投げてくるのでギャングがいたり殺し屋がいる伊坂世界(キャラが作品を渡り登場したりする作家なので基本は繋がっていそう)なのだと理解する必要はあるかもしれない。物騒な世界である
青柳くんのダメなところもいいところもわかるし出会った人各々協力してくれるのも人徳だよなあって思う
まさにタイトルの通り一寸先の闇な短編集で良かった
最新13巻まで読みました。
主人公みたいな事誰しも考えると思うけどそれで人の人生の一部をぶっ壊したりぶっ壊されたりすると思うと一生心に傷負う
黒と白は陰と陽、白と赤は死と生、だと思ったんだけど、赤と黒はなんだろう。
正と偽とか?そもそも黒、白、赤はもっと単純な話?
有識者でも、一家言ある方でもいらっしゃったらぜひ聞いてみたいところ。
村上春樹さん読んだことなくて毛嫌いしてたけどめちゃくちゃ面白かった。性の表現が独特で、目を背けたいけど読んでしまう感じ。最初は不快だったけど後半慣れたしクセになってきた。文体も読みやすく、時々謎の知識詰込みモードになるのはなんかウケる。
読みやすかった
普段ミステリ小説は読まないのに、何故か、12世紀末のイングランドに魔術を加えた世界観の変化球ミステリである本作にがっつりハマってしまった。
「理性と論理は魔術をも打ち破る」という登場人物の言葉の通り、記述された事柄がパズルのピースのように組み立てられていくのを読んで、これがミステリの面白さかと興奮した。
またそれだけでなく、舞台や人物の描写も魅力的だし、物語としての緩急にも惹きつけられた。自分も強い海風に吹かれながら中世の港を歩いているような気分になった。
ちょっと時代は遡るけど、ヴィンランド・サガのあれこれの描写を思い出したし、それだけ考証がしっかりしてるようだった。
ちょっと古い作品なので感想をあたったためにネタバレに遭遇したりもしたけど、それでも面白く読めたんだから、物語の作り方が上手いんだと思う。
軽度や境界の人には世界の見え方がこんなに違うんだな。これは確かに生きづらい。そう他人事のように思う私も、カッとなりやすいし、友人関係を維持するのが苦手だし、頭硬いからもしかしてと不安になった。
IQ検査より真の賢さの評価にはBADSが有効らしいが、水入れてコルク浮かせるんだろうと出題者の意図はわかったけど、針金と蓋と筒の使い方の想像ができなかった
S&MシリーズはすべてがFになる以外読んでないから、こんなに犀川と萌絵の恋愛要素が強いものだとは思わなかった…
恋愛ターンいらね~~~~~~と思いながら読んだ
世間知らずお嬢様だと思ってた萌絵がこんなにしたたかな女だったとわかってショックだわ
せめて犀川が萌絵の手作りケーキを諏訪野が代わりに作ったってことを見抜いてましたっていう展開があればよかったなぁ
背表紙がかわいくて手に取った。
一度読んでまた最初から読むと違った側面から苦してたまらなくなる。
さみしくてあったかい最後がとてもよかった。
劇的なことはひとつも起こらないのに、ぐいぐい読まされてしまう一冊。平坦な道を歩くように話が進んでいくのに、結構な山登りをしたような読後感が残った。
何がとは言わないけど、もうここで出てくるんだ、と意外に思ったあと最後に、いやそれはずるいだろ……!!と唸ること請け合い。好き嫌いがかなり二極分化しそうだけど、個人的に今年ベストの本です。
「風が吹くとき」
ついったで以前話題になってた、核爆弾が落ちたところに暮らしてた老夫婦が淡々と死に向かう映画、の原作?の絵本を図書館で見つけてしまって、何気なくパラパラ読んだらだいぶ落ち込んでしまった。
市の発行するこのパンフレットの通りに対処すれば大丈夫、と言いながらもう既に手遅れの状態が静かに悪化していくのが、…しんどい。
これだけならまだしも、最後にこの作者が「さむがりやのサンタ」を描いた方だったことに気づいてもう駄目だった。うちにあるんよ…私も子供の頃からずっと読んでたしうちの子もよく読むのよ…助けてー
タイトルの通り、女⇄女の互いに幸せであって欲しい(けど相手の中に自分の存在もあってほしい)関係性の二人の半生。
特に子供時代の不自由な描写が心締め付けられた。
各年代の淡いささやかな交流が美しくて切なくてとても良かったんだけど、どうしても最後は読んでて…うーんちょっと…と思ってしまった。男性陣がパートナーというより彼女らの保護者かなにかか。舞台装置としてもあまりにも都合が良すぎないかそれは。
多分自分が既婚子持ちだから引っかかっただけなんだけど、ちょっと惜しかったな
第一章が怖くて昼に読んでて良かったと感じてしまった。
続編もすごく気になるけど主役姉妹の妹と、妹の恋人のキャラが好きになれない。あらすじ読んでるとまぁ当然登場するようなので、読むのにちょっと躊躇する…