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本読んだー!
49ページ目
数ヶ月かけて読了。たのしかった。
「物語という部屋の中でも僕はなにものにでもなれるし、それはあなたも同じです」。
読んでいる間にオーディオマニアの方から、JBLとかジャズの話を聞く機会があり、その後この本でもそんな話があったりで、今までしたことなかったのに夜にフランクシナトラなんて聴き始めてしまった。
また海辺のカフカ、読み直したいなと思う。
アンドリュー・ロイド・ウェバーのミュージカルは好きだけど、原作はこれまで読んだことがなかった。展開はミュージカル版と概ね同じだけど、ミュージカルにするにあたっていろいろ変わってはいる。小説のほうが怪人の見た目をボロクソ言っていて、なにもそこまで言わなくても…ってちょっと思った。
現代語訳の古事記なんだけど、神話に出てくる神様ってただでさえ粗暴でエキセントリックなのにそれに河内弁のセリフと妙にワイルドな地の文の破壊力が加わってもうむちゃくちゃでニヤニヤしながら読んだ
やたら出てくる「マジっすか」「マジっす」という掛け合いと、神が逃げる時に言う台詞「いやよー」がなんかクセになってしまった
クライマックスめっちゃクリスティーの手のひらの上であちこち転がされた感じで楽しかった……。ブリッジのルールやゲーム性を知ってたらもっと楽しめたのかなぁとちょっと惜しい気持ちにもなるなど。
明言はされてないけど主人公は明らかに知的グレーゾーンか発達障害のたぐいだろうという描写がふんだんにある
恐らくこの先福祉に頼らないと生きていけないんだろうなというようなどうしようもない子
それだけに推しを失った後のがらんどうさが際立ってた
それでも推しの残りかすとともに生きるんじゃなくて推しはもう存在しないってことを少しずつ認めだして終わるところがよかった
ここで怖いって言われてたから読んでみたけど、あんまり怖くなかった
話は結構先が読めてしまう感じだった。ただどんどん気持ち悪くなる描写が次はどんな気持ち悪い死に方になるのかとワクワクしてあっという間に読めてしまった。
時代的に仕方ないのかもしれないけど主人公が恋愛しすぎだしセミナーハウスに乗り込むところはなんで最初に警察呼ばないのかずっとモヤモヤしてた。作中で説明はされてたけど、少なくともここで警察呼んでたら主人公が出頭なんてことにもならなかったのでは……知識がない警察が風呂の栓を抜いて線虫を下水にばらまくということを危惧していたのもあるかもしれないけど、なんだかなーという気持ち
オタクの子のルッキズムが合わなくて本当は悲壮感のあるシーンなんだろうけど〇んだとき少しすっきりしてしまった。
こういうシリアスなものはどうしてもリアリティが気になってしまうので、次はもう少しリアリティを気にしなくても楽しめるものを読みたい。
すっきりしない話だった、リアルで刺さりまくり
現実から逃げずにいやな場面でもきちんと書いていてすごい、なろうとかご都合主義に疲れたらこれ
映像化されているようだが、物凄く見たくなった。タイトル回収も、本作が漂わせる雰囲気にも魅了された。
久々の読書習慣良い。
短編集。虫嫌いなんだけど虫がメインに出てくるぼくとう奇譚が一番気に入った。
良い意味で気持ち悪いし夢の中の様子が千と千尋みたいな和ファンタジーの雰囲気もあって良い
面白すぎて500ページ弱を一気読みしてしまった
小さい子が惨殺される描写は安定の作者の性格の悪さが出てていい
SNSとかYouTubeを使って世論を巻き込んでいくやり方が巧くてすごかった
あと哲は幸せになれ
最後の1ページの尾を引く読後感がすごく好き。なんで?どうして?と読み終わってからも考えてしまって、まだ喜嶋先生の世界に浸ってる。
第一章はよくわからなくて、改行が少なくて真っ黒なページの一人称をひたすた耐えて読んでたけど、第二章で喜嶋先生が出てきてから不思議な世界観に没頭してた。
この人の文体は「昭和軽薄体」って言われてるそうだ
一文が長くてギャグや比喩がふんだんに挟み込まれて色々な名詞や描写が羅列されることもある文体で、もともと好きで読んでる町田康に似てるような気がした
エッセイも小説も該博で読みやすく、自分の意見をしっかり持ってた人なんだなと思わされる
今の日本や国際社会の情勢、特にロシアや東欧の情勢についてこの人がどんな意見を述べてくれるのか、ぜひとも聞いてみたかったのに逝去が惜しまれるな
文化や風習が妙にずれた人達が住んでいる団地の家族の話。家族というものの概念があやふやになっていて誰にも分っていないのに、みんな決まり事でなんとなくこなしている感じ。普通の日本の家庭のようでいて、ところどころに異物が混ざっている薄気味悪さ。「日本人にだけ読めないフォント」というのがあるが、あれに似た違和感。既知のものに似ているからこそ、違和が目立つ。
山岡を殺した香織の「どちらがより冷酷になれるか。ただそれだけでした」っていう言葉がすごく響いた
犯罪者が反省なんてするわけがない、っていう真実にみんなが気付いていながら目をそらしてる、そういう社会を風刺するみたいな小説だった
アオイに取り憑かれてたにせよ、個人的には加害者たちの結末にはすっきりしない
実際凍死した奥さんとか死人も出てるわけだし
行方不明になりましたとさ、だけじゃモヤモヤが残る
あと和葉はどうなんの?