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本読んだー!
53ページ目
ひとことで言えば婚活ミステリー小説。現実世界の私とは関係ない物語のはずなのに私がゴリゴリ削られていく…
一方で、私はきっと結婚を選ばされに行くことはないのだろうなと強く思わされた物語でもあった。普通になりたいけど、周りから変な目で見られたくないけど、何よりもまず、私が私でいられないなら、生きている意味なんてないんだよ。それが私のビジョンかな
(蒼い城とも訳されてる)
29歳独身の主人公は厳しい母に育てられ親族には見下され嫌味をいわれ、美人の友達の引き立て役にもされるわで散々な日々を送っていたが、
「あと一年」の余命を宣告されてから「好きなように生きる」決意をする。
最初は主人公が周囲に抑圧されて鬱な気分になるが、余命宣告で開き直ってからの親類達に容赦ない主人公の言動は読んでて爽快!
後半はほぼロマンスで甘くて美しい描写が続く。
読んだあとで、主人公の親類への台詞は作者の主張が含まれてるのではと思った。
体面を重んじる形だけのキリスト教徒への皮肉めいた痛烈な批判は的を得てて面白い。
愛が何かも理解せずに聖書を引用してたしなめる偽善的な親類より、真の"隣人愛"を発揮した主人公のほうが紛れもないキリスト教徒だと思った。
昨日読了、面白かった。やっぱり引っかかってしまったけど、これが醍醐味って感じで面白い。迷路館読み直したら、もっと面白い。
現代のフリーターが住んでる団地の窓が凄く昔の時代の祠と繋がってて
その時代の人に女神として祭られながら物々交換する話
不穏な感じが面白かった
ニュースや新聞で断片的に見聞きしていた文学賞受賞時のあいさつの内容を今頃知った。
「枝が激しく揺れようと、根幹の確かさを信じる気持ちが、僕を支えてくれたように思います」
枝が激しく揺れようと、を何度も反芻中。今の自分に必要な言葉だなと思う。
勿論面白かったけどなんとも言えない気持ちになった。読んでる間はとても引き込まれて、犯人を知ってる話でも話の進め方に夢中になった。でも終わってしまえばそれこそ金田一じゃないけどメランコリック。
といいつつ短編も気になってる。
終盤主人公が病気になるも無事に生還して
絆も深まって、2作目3作目とシリーズが続く
と思いきやあっさり亡くなってびっくり
素で「えっ?」って声出ちゃった
読了
短編ゆえに若干物足りなさはあったが面白かった
登場人物がその後どうなったのか気になるが、そこは読者の想像に委ねるといったところか
短く纏まっててすき間時間に読みやすいのも◎
個人的に最後の事件が好み
夕木春央「方舟」米澤穂信「満願」
今「王とサーカス」読んでる
陰陽師安倍晴明と源博雅のコンビが都の怪事を解決していくシリーズ十七巻目、ではあるが初めてでも充分楽しめる、特に流行り病を題材にした話は今に通じる
もちろん鬼も妖怪も道満も出てくるのでホラー好きにも楽しめると思います
物語の展開もキャラ設定も序盤で読めてしまって退屈だったけど、中学生を対象にした児童文学だろうから、まあ……という感じ。中学生に向けた物語としては良かった。中学校に通えない子供たちに寄り添ってて良い。
ただ大人が読む本じゃなかったな……とは思った。前に読んだ辻村深月の本も子供向けだったし、辻村深月って児童文学作家なのかな、と認識を改めた。
子供にはオススメしたいかも。
思春期に太宰治を読んで、鬱屈とした暗闇により深く潜っていくよりは健全で平和。
何句か紹介されてる子供の何気ない一言の句が全部すごくて、こういう宝物みたいな俳句はいいなぁ
俳句の本を読んでみたくてエッセイなら読みやすいかなって思って選んだんだけど、こういうプロの句ではないものも紹介している本って他にもあるのかな いろいろ探してみたくなった
話の流れを覚えてなかったから、改めて展開にドキドキしながら読んでた。
最終巻を読み始めてから、ふと目次の小見出し?を見て、思い出してしまった。
そうだ。あの人があんな目に遭っちまうんだ…
セルフネタバレかよ…
うん、でも確か、バッドエンドではなかったことも思い出した。彼らは現実を受け入れた上で、強く優しく生きていくんだ…大事に噛みしめて読もう…
パイドロスに優しいソクラテスと怜悧で素直なパイドロスが可愛い。読んでて楽しくなってしまう本だった。哲学的な理論もかなりわかりやすいと思う。
最後の急展開が…。
変な家 / 雨穴
一気読みしました。
新ヨゴ、カンバル、サンガル、ロタ…と辿ってきて、蒼路の旅人、天と地の守り人でタルシュとその枝国、今まで出てきた国々の攻防の複雑さに、もう息切れしながら追いかけてる。
過去に番外編までひと通り読んだおぼろげな記憶と、現代社会の荒波にそれなりに揉まれたり挫けたりしてきた経験値とで、学生時代に読んだ時とは別の角度から、いろんな深さで感情移入したりして、しんどいけど楽しい。