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本読んだー!
58ページ目
なにこれ…なにこの救いのなさ…
30年くらい前にこんなに人間の闇が深く書かれてる小説が出てたなんて
一週間は引きずりそう
このお話は『死者のための音楽』という短編集に入っている中のひとつなんだけど動物モノにめっぽう弱い私はラストにボロボロ泣いてしまった。鳥と主人公と主人公父の絆は不可侵のものだと心の底から思った。
他の短編も少し不思議な風合いでぞわぞわするようなじんわり染み入るようなものばかりで人間は残酷だもう二度と読みたくないと思う一方でまた読みたいまだ読みたいと思ってしまう、この感情もなんだか不思議。
怪談作家の作品ということで少し身構えていたけど全てのお話は不気味というより不思議な、それでいて愛のお話でした。
「ユージニア」も情報の断片が集まって全体像が見えてくる話らしいのでこれから読みたい
・そしてミランダを殺す
・アリスが語らないことは
・ケイトが恐れるすべて
3冊立て続けに読んだ。読みながら「おもしろっ…」と声に出てしまうくらい面白い。正統派ミステリーと緻密な構成にうっとりできる。
今は4冊目の「だからダスティンは死んだ」を読んだ。まだ冒頭だけど既に読み切るのが勿体ない。
昔は少女はいなくて子供から大人にすぐなったけど、今は学校が出来て大人子どもの“少女”が存在するようになったっていうのに納得。桜庭さんの少女の捉え方が理解できたような気がして嬉しかった。
風車と風鈴がそこかしこに溢れる美しくも異様な島で凄惨な事件が起こる孤島ミステリー。
情報量が多くて難しかったけど面白かったー!
描写が物凄く丁寧だから頭に映像が広がる
Twitterの鬱小説タグで紹介されてたので読んでみたらプロローグからもう救いようがなくて最高でした
真賀田四季並みの頭脳を持ったおばちゃんが凶悪犯として出てくるんだけどいいキャラすぎる
寂しく儚く静かに淀んで、恐ろしさの上に美しさが乗ってる世界。
「密やかな結晶」でも感じたけど理不尽に閉じた世界の描き方がすごい。
助け出されるべきだったけど、そこはそこなりに楽園ではあったのだろうね。
自分をディスることで自分を守る人たちがどう自傷性を抑え、自己愛を成熟させていけるかというヒントが書かれた本。大変勉強になりました。