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本読んだー!
59ページ目
いわゆる特殊設定ミステリですね。
ミステリに詳しくない方に私の貧弱な知識で説明しますならば、現実とは違う世界設定(ルール)のもと、探偵役が謎を解明するミステリ。
例えば魔法や超能力が実在するとか、死者がよみがえるとか、主人公がタイムトラベルするとか。
私はわりと好きです。
このシリーズ第一弾、『時空旅行者の砂時計』を最初に読んだときはちょっとその世界観についていけなかったのですが、「こういう感じなんだな」と分かって再読したら面白かったので、続きも読むことにしました。
二冊とも楽しく読んだのですが、どうも第三弾で納得できないところがあるんですよねぇ。なんか読み落としたのかなぁ。
とりあえず、続きが出たらまた読むと思います。
なぜ海外文学を翻訳すると平仮名ばかりの幼稚文体になるのか…
高齢者介護施設で起きた殺人事件。
そこで働く新米女性介護士メイが主人公。
同僚に、片思いの青年の無実を証明してほしいと泣きつかれ、奮闘することになるが……みたいなお話。
魅力的な謎が提示され、その解決も納得できるし、読後感もいい。
楽しく読みました。
久しぶりに純文学を読んだ気分になった。
遠い過去を振り返る内容なので物語全体がセピア色。
「部落」「田舎社会」「男尊女卑」色々混ざってるけど、なにせ語り部の「私」が4歳なので暗澹たる世界が幼子の愛らしさで中和されていてバランスが良い。
ホントに全然、文体も内容も全く違うけど自分は坂口安吾の雰囲気を感じた。(作中に桜が出てきたせいかも)
起承転結の緩急は弱いけどノンストップで読破できた。これは本当に秀作だと思う。名作かと言われると胸を張ってイエスと言えないけど、作者がこの世に言いたかったもの、読者に残したかった爪痕はしっかり伝わる。
良かったです。
私は主人公に似てるから共感しながらしんどくなりながら読んだけど
そうじゃない人はファンタジーやコメディとして読むのかもね
赤銅の魔女、白銀の巫女、青炎の剣士、3冊読み終えた。情景描写が美しい、特に星とか夜空の表現が輝いてる。今作は登場人物に仲間が多いのもあってか、暗闇を覗いていても明るくてあたたかみがある。嫌な奴の嫌な感じもきっちり書いてるのに、物語の続きが気になってどんどん読み進めてしまった。オーリエラントの魔導師シリーズの一部だが、他作品との順番を気にせず読めるのもいい。シリーズ一作目『夜の写本師』の登場人物が活躍していて嬉しかった。俺も魔導師の弟子になりたい…
冗長で眠くなるけど文章が綺麗だから耐えられる。とにかく文章表現が綺麗。何か心に残る言葉があるとか、グッと引き込まれる表現がある訳ではないけど『ストレスのない綺麗な日本語』という感じ。
冒頭がファンタジー全開だけど内容自体は9割がハードボイルド。ミステリー要素(謎→謎解き)を入れるために冗長になってしまった感があるので、ファンタジー/ハードボイルド/ミステリーを切り分けて書いてほしかった。今作の内容ならミステリーはいらない。
とはいえ文章が綺麗な作家なのでツイッターアカウント等がないか調べたら、あった。
いわく、「【文字数制限がないという理由で】某ミステリー賞に応募しました」。
でしょうね、と思わざるを得ない内容だったけど、まあ無事にデビューを果たせたんだから作戦としては成功だったんだと思う。個人的には作品テーマの割に中身が長すぎたけど。
繰り返すけど文章が綺麗だったので、他の作品が気になる作家さんかな。
「さいちゅう」「まっさいちゅう」「ととのえつつ」「わるい」「くるしい」「むかう」「みせる」「きかす」「すごす」「むかう」
…………児童文学か!?それとも高齢の翻訳家が書く日本人を舐め腐った誤訳をしまくる酷い海外文学か!?ってくらい漢字の開き方が鬱陶しい上、
(フェイク例)
「Bが質問する、Aが答え、〈〉メール、私は呟き、画面をみた。」
「男が放り出す、私は、「XXXXX」すかさず走った」
「むろん私は、XXだが、しかし、こんなにも」
なんじゃこれは〜〜〜!?!?!??
直木賞なら分かる。
こんな破茶滅茶文章が芥川賞!?!?!?!!?
芥川賞!?
(ストーリーは面白かった。ストーリーは!)
ダンブラウンのロストシンボルを読み終わった!面白かったーーーー
新潮新人賞の作品。賞の内容的に純文学かと思ってたら違った。
作者の性別は知らないけど"ザ・日本人の男"の脳内って感じだった。漫画界は中性的な作品が台頭してるけど文學界はまだまだ男!女!で分断した作品が評価されるような……
ただただイライラする話だった。面白くないとか文章が下手だとかではなく、ぐさぐさ刺さりすぎてイライラしてしまった。続編がないとモヤモヤのまま終わってしまう。音楽療法士を目指す音大生の話。人の悩みに触れるうちに主人公の秘密も顕になっていく。
のまさにダンブラウンな展開で気づいたら2時間で200ページ読んでいた。寝ないと。
私はふだん翻訳ミステリばっかり読んでるんだけど、学生アリスシリーズは大好きで、国内外合わせて一番好きな名探偵は江神先輩。
というか、EMCの面々が好きなんだよねぇ。
学生アリスシリーズはあと長編1冊、短編集1冊で終わるそうだけども、いつ出るのかしら……。
待望の復刊 読むと海辺の砂にさわりたくなる本
久しぶりに読んだプラトンの描くソクラテスは、あまりにも理想が高すぎて少しいらっとした。弱い者や、強くても境遇に恵まれなかった者を盲目だと切り捨てるから。でも史実として伝わるソクラテスが大酒飲みであったり、高慢なメノン的青少年を愛情深くもてなしたと考えれば、きっとソクラテスは惨めな者をも愛したのだろうなと思う。
しあわせ、しあわせ、しあわせ
まるで主人公マルコと一緒に三千里旅した気分!アニメのマルコとは少し印象が違ったかな。
ストーリーはグリム童話みたいな感じ。色彩の表現がとにかく綺麗だから、ちょっと可哀想な結末なのに読んでて癒やされた