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しりとりで小説作ったー
しりとりで小説作ったー
2022年7月9日に作成
#ネタ
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しりとりで小説を作りましょう!
多少話に整合性が取れなくても大丈夫!気軽にどうぞ!
NGは中傷など倫理に悖るもの
その他しりとりのルールに則っていないものや、単語のみもNGです
#しりとり
#小説
このTterはアーカイブのみ閲覧できます
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70.wBM
2022年7月31日
「たとえば、どんなことが知りたいんだい?」とベリタルはシオンに聞く。
シオンは迷わず答える。
「なんで、違う世界の住人と関わってはいけないの?」と。
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fPYsGd
2022年7月31日
「無理しないことよ」とエリザ。「大丈夫。なんか、とてもいい気分。不思議だけど。ねえ、この世界を教えてくれない? もっと知りたい。全部知りたい」とシオンは言う。今まで感じたことのない高揚感を感じた。
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4e2qB6
2022年7月31日
よしよしとシオンの頭を撫でるエリザ。
「お嬢ちゃん、水でも飲むか?」
ベリタルはグラスに入った水を彼女に差し出す。
シオンは体を起こし、お礼を言ってから水を受け取った。コクン、とひとくち飲む。
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TE.CK.
2022年7月31日
「大変だったでしょう?とにかく今はゆっくり休んで」とエリザ。当初は怖がっていたことを謝りたくなるくらい、優しい声。シオンの気持ちを察したのか、エリザは照れたように目を逸らす。
「……何?別にお礼なんていらないわよ?」
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roqH09
2022年7月31日
だいぶ時が経っただろう。シオンは目を覚ます。
視界に真っ先に入ったのは見覚えのない天井。
「よかったわ、目が覚めたのね」とエリザはホッとする。
「今までの事を覚えているかい?お嬢ちゃん」
ベリタルの問いにシオンは「うん、覚えてるよ」と答えた。
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BmBXWK
2022年7月31日
「ううむ、この光……。いったん退くしかありませんな」。アルバスはそう言うと、老人とは思えないスピードと腕力で、茫然自失のゼノを抱えて龍型飛行体に戻る。キーンという音を立てて下界へ去っていく。
シオンは全身の力が抜け、その場に倒れ込んだ。
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VMfT2S
2022年7月31日
首をゆっくりと横に振るシオン。言葉はない──が、それだけでゼノはその場から動けなくなってしまう。その隙をついて、ベリタルはゼノの刀を奪う。
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jG2sWb
2022年7月31日
「そんな…、シオンが僕に…」とゼノはシオンが牙を剥いた事にうろたえる。
ベリタルやアルバスも、たった今、彼女がとった行動に驚く。
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.5zLXA
2022年7月31日
たちまち勇気がどんどん湧いてくるシオン。
地面に落ちている小石を拾い、ゼノの肩に当てる。
「ゼノ、やめて」
短い言葉だが、ずっしりとした威圧のある声。
普段のぽそぽそとした彼女の声とは大違いだった。
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dK5e6r
2022年7月31日
不格好な体勢でゼノの斬撃を避けるベリタル。「いくらおれたちが頑丈だからって、痛いのは嫌だね!」。ゼノは、その言葉を無視して立て続けに斬りかかる。なんとかかわし続けるベリタル。
シオンは眼の前で行われている暴力に、体が動かなくなった。わたしの平和な世界で、こんなことは一度も見たことがない。なのに、ゼノはどうして……。
その時、突如ルビーの指輪が光を放った――
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LhlZB0
2022年7月31日
たしかゼノの持ってる武器は、高度非殺傷刀。殺傷能力はない、はず。だから、命は奪えない。…もしかして、無力化させてから倒すの?
外の世界の知識がないシオンだが、次々に思い出すように知識らしきものが脳裏に浮かぶ。
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nz6JmW
2022年7月31日
「いい加減なこと言わないで!二人はわたしを助けてくれたの!優しい人達なの!だから──!」
シオンがここまで感情を露わにしたのは初めてだった。驚くアルバスだが、ゼノは全く動じない。
「大丈夫。分かってるよ、シオン。この翼人達を殺せば、君は僕の元へ帰ってきてくれる。……そうだろう?」
そう言うと、ゼノは突然ベリタルに斬りかかった。
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JXhlXD
2022年7月31日
「よからぬ事を教え込まれたのでしょう、こやつらに」
アルバスはエリザたちを見ながら言う。
シオンの表情は読み取りづらい。
長年一緒にいてもわからない時がある。が、今回は違った。怒りをあらわにしている。
「違う…。ベリタルもエリザもそんな事してない!!」
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4gUNOT
2022年7月31日
「一体どうしたのかな、シオン。……さっきは帰ると言ったよね?」
シオンは首を横に振り「今のゼノは、おかしい。正気じゃない。だから……帰らない」と言い放つ。ゼノの顔からスッと笑顔が消えた。高度非殺傷刀を抜きながら、ゾッとするほど冷たい声で呟く。
「──僕はいつだって正気だよ」
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K3LROx
2022年7月30日
「手間を増やすな!!羽の生えた女!もう少しで、シオンは戻ってきそうだったんだぞ!」
ゼノはエリザに言った。
(あれはゼノじゃない…。あんな酷いこと、言わない)
シオンは目を開けると同時に、ルビーの指環が柔く光るとやはり勇気が湧いてくる。
「やっぱり…わたし、今のゼノの手は取らない」
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r77NCh
2022年7月30日
(駄目……。わたし、また弱い子に戻ってる。何のために、お屋敷を抜け出したの?何のために、ベリタルと一緒にここまで来たの?何のために──)
シオンはギュッと目を閉じ、ルビーの指輪に祈りを込めた。
(お願い、お母様。わたしに……わたし達に、力を貸して!)
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/X5aVS
2022年7月30日
「脳に響くうるさい声ですね。お嬢様から、提案してきたのですよ?邪魔しないで頂けますかな?」とアルバスは言う。
その時だった。
「シオンちゃん!!あなたはこの人間らの言いなりになって言い訳!?こんなところで、いい子ちゃんになるんじゃないわよ!」
エリザはシオンに向かって叫んだ。
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De0Yqc
2022年7月30日
「うん、わたし、帰る」。……そう言いかけるシオン。が、ベリタルが声を上げた。「おい、あんちゃん、お嬢ちゃんの気持ちを考えてるのか!」。虚な目でベリタルを見るゼノ。シオンは思い直す。このゼノは、わたしの知っているゼノなの?
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シオンは迷わず答える。
「なんで、違う世界の住人と関わってはいけないの?」と。
「お嬢ちゃん、水でも飲むか?」
ベリタルはグラスに入った水を彼女に差し出す。
シオンは体を起こし、お礼を言ってから水を受け取った。コクン、とひとくち飲む。
「……何?別にお礼なんていらないわよ?」
視界に真っ先に入ったのは見覚えのない天井。
「よかったわ、目が覚めたのね」とエリザはホッとする。
「今までの事を覚えているかい?お嬢ちゃん」
ベリタルの問いにシオンは「うん、覚えてるよ」と答えた。
シオンは全身の力が抜け、その場に倒れ込んだ。
ベリタルやアルバスも、たった今、彼女がとった行動に驚く。
地面に落ちている小石を拾い、ゼノの肩に当てる。
「ゼノ、やめて」
短い言葉だが、ずっしりとした威圧のある声。
普段のぽそぽそとした彼女の声とは大違いだった。
シオンは眼の前で行われている暴力に、体が動かなくなった。わたしの平和な世界で、こんなことは一度も見たことがない。なのに、ゼノはどうして……。
その時、突如ルビーの指輪が光を放った――
外の世界の知識がないシオンだが、次々に思い出すように知識らしきものが脳裏に浮かぶ。
シオンがここまで感情を露わにしたのは初めてだった。驚くアルバスだが、ゼノは全く動じない。
「大丈夫。分かってるよ、シオン。この翼人達を殺せば、君は僕の元へ帰ってきてくれる。……そうだろう?」
そう言うと、ゼノは突然ベリタルに斬りかかった。
アルバスはエリザたちを見ながら言う。
シオンの表情は読み取りづらい。
長年一緒にいてもわからない時がある。が、今回は違った。怒りをあらわにしている。
「違う…。ベリタルもエリザもそんな事してない!!」
シオンは首を横に振り「今のゼノは、おかしい。正気じゃない。だから……帰らない」と言い放つ。ゼノの顔からスッと笑顔が消えた。高度非殺傷刀を抜きながら、ゾッとするほど冷たい声で呟く。
「──僕はいつだって正気だよ」
ゼノはエリザに言った。
(あれはゼノじゃない…。あんな酷いこと、言わない)
シオンは目を開けると同時に、ルビーの指環が柔く光るとやはり勇気が湧いてくる。
「やっぱり…わたし、今のゼノの手は取らない」
シオンはギュッと目を閉じ、ルビーの指輪に祈りを込めた。
(お願い、お母様。わたしに……わたし達に、力を貸して!)
その時だった。
「シオンちゃん!!あなたはこの人間らの言いなりになって言い訳!?こんなところで、いい子ちゃんになるんじゃないわよ!」
エリザはシオンに向かって叫んだ。