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銀の髪、黄色のふわふわしたものがついた棒、全体的にダークカラーのドレスのような服を着た少女といえる外見だった。
少女といえないのはその表情。空虚であり、意志も感情も何もなかった。
その口元だけが、白い歯を見せてニィィと笑う。
「一緒に、あそぼぉ!」
手に持った棒を振るう。
何か光の塊のようなものが飛んできて、二人は咄嗟に避けた。 -
草の中から返事がする。
「うん!おいらは遊ぶの大好きだっポン」
今度は森の中から声がした。
「そうナノ、なら私とも遊んでほしいナノ」
ソランは草の中で空を見たまま、深く考えずに返事をする。
「いいね、今度はいssy・・・」
そこまで言ったところで飛び起き、シャランの居るところまで草を蹴散らし走る。
「アナタ、誰っポン・・・?」
シャランも布から立ち上がり、軽く身構えて声の主を睨む。
ゆら、と酔ったような足取りで森から草原へ一歩進む。手に何か棒のような物を持っている。
この光の世界でまさか武器ということは無いはず、だが、二人ともそれがただの木切れとはまるで思えなかった。
もう一歩。
ソランの寝ていたあたりは草が倒れており、おかげで彼女の姿が良く見えるようになった。