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本読んだー!
14ページ目
「あなたの人生の物語」テッド・チャン
両方SF短編集で、どちらもかなり面白かった。SF小説初心者の自分でも楽しめた。
設定や世界観の作り込みがすごいし、思わず「本当にこんな世界があったら」と想像してしまうような物語の数々。
姫君は別に悪くないのに幽霊になっちゃってて不憫 生きてるときに魂の置き所がなかったからということ?
AI(人工知能)を進化させるためのヒントをチンパンジーの遺伝子に求める様な話
専門用語が多くて難しいから一々調べながら読んだもんでかなり時間がかかったけど面白かった!
この作者の他作品と比較すると登場人物の描写が情緒的で話の構成もエンタメ色が強めなのが新鮮だった
作者さんの生き方や価値観は当然自分とは違えど、誰にもバレていないと思っていたことが実は見られていたことの恥ずかしさとか、昔の上司と偶然すれ違って「こんにちは、と言えない人をこれ以上増やしたくない」と思う気持ちとか、共感できる部分も多々あった
エッセイの中に出てきたお店を調べて「今度行ってみようかな」なんて思ったり
「ぼぎわんが、来る」を読んでたから野崎や真琴以外でも、同じ世界線の人が出てくるとおぉーってなった。
呪いの手紙や、呪いのビデオみたいな、知ってしまったら見てしまったら呪われるという感じの話でフィクションと分かっていながらも巧みに後味の悪い終わり方をしてくれてめっちゃ怖いので
読み終わっても4日はまだ手元に置いとこうと思うw
比嘉姉妹シリーズ読破するぞー
庭つき池つき電燈つき二階屋で四季折々の自然を愉しみ、時折訪れる亡友や小鬼や河童等々と触れ合う…不思議な事が起こっているのにそれを超然と受け入れているかのような主人公・綿貫こそ一番の不思議かもしれない。
綿貫へのサルスベリの懸想が可愛い。穏やかでいて懐かしい、そして不思議が詰まったとても良い本に出会えた。
明日からは続編の冬虫夏草を読もう。
ずっと棚に眠っていたのを通勤中読んでいた
積んでいた日々はなんだったのかってほど結構面白いし読みやすかった
このタイトルがまた秀逸とは思いませんか。ああ、国語の問題だよこれ!ってなる感じ。好きかどうかはまた別として
親子喧嘩の果てに中学受験目指して塾通いを言い渡された子の話。家族の幸せの形を40文字以内で答えなさい
幸せについて本気出して考えてみたが頭を駆け巡る。小学生だって自我はあるし思春期突入してたら爆発寸前な気持ちを持て余し気味なのも仕方ないけど。理由は転がってる
もちろんフィクションなんちゃって解説本だけど、ゾンビの生態とか避難方法とかリアリティーがあって面白かった。昔も今もゾンビSFものが変わらず好きということが分かって満足。
コロナ禍初期のみんなが外出を制限されていたときに、世界各国の人が「窓からの眺め」を撮影してシェアするという企画があり、当時の写真とテキストをまとめたのがこの書籍。どの写真も良すぎる!ビーチから鯨が見える家もあれば、庭にゾウが遊びに来る家もあり、そもそもドアや窓がない家も。世界の広さ、人の温かさを感じられた。
秋吉理香子作「放課後に死者は戻る」
何気なく図書館で見かけて手に取った本だったけど、偶然どちらも学校が舞台で少し特殊な事情を抱えた主人公が自分自身を見つめ直して一歩踏み出すような物語だった。
登山に関する短編集。様々な登山のバリエーションが見られてよかった。一つ一つの物語の登場人物の心の動きも読んでいて楽しい。
なにより本当に登山の描写がリアルで、山をやる筆者ならでは。自分はキャンプ好きだが山はやらないので、生涯エベレストなんか行かないけれど…。そこがどんなところなのか、どうやって行くのか、どんなにすごいところなのか。その道行、達成の味の破片だけでも味わえた気がする。したことのない経験を垣間見えるような、読書の醍醐味を味わえる本。
人って信仰が好きだよな〜全部神の御業でなんにも考えなくて良くなるから(オウム真理教の信者に化学系の若者が多かった理由でもあるらしい)
ボリュームのある小説だけど一気読みしてしまった。
「狼男」らしきモノが写った謎の写真を残して失踪した友人の行方を追う医師の視点と特殊な能力を持ったシズクという青年が初恋の人へ宛てた出せない手紙で構成されていて、血生臭い事件が起こりつつもどこか幻想的な物語だった。
同作者のハサミ男がめちゃくちゃ面白かったんで、続けて読んだがこっちはかなり変則的なオチでびっくりした。
ミステリでいいのか??
良い感想ではないので下げます
※非表示対策のためタヒを使っています。正式名称ではないです。
ノンフィクションコーナーにあって気になり購入。大金を持った老女がアパートで亡くなるが、本人確認ができない…?隠れるように過ごしていた彼女は、北朝鮮のスパイなのか?など、不可解なタヒを辿る実話です。
最後まで完璧に明かされる話ではないですが、ひとりの女性が生きた証を追う感覚は考えさせられるものがありました。女性は正体を明かされたくなかったのでは?という読者の意見もあり、そこは共感してしまいます。