本読んだー!

2022年8月6日に作成 #趣味
本を読んだらつぶやくところ。積読を解消するために立てました。本と読書が好きな人たちの集いです。
30ページ目
  • 残月記 小田雅久仁

    月の嫌な側面をテーマにしているような本
    3つの物語で構成されている短編集のような、そうでもないような。前半2つの作品はオチがややあっけない
    残月記はさすがに面白かったが近未来の日本が独裁国家になっていたり架空の病気持ちの人にやたら厳しい世界なのは注意か。宇野冬芽という人物が残月ということになるので、後世の目線から語られる視点と、冬芽目線で語られるシーンと、夢の中の月世界とが交錯する
    無口で朴訥とした我慢強い人物だからこそ、段々と応援したくなる感じ。結構好きになってしまった

    圧巻ではあるが、これでもか!と頁数ギチギチに文字が刻まれているので思ったより文章量が多いと思うので覚悟は必要かもしれない。男性作家さんで設定にこだわるタイプ感
  • 自分とか、ないから。教養としての東洋哲学を読んだ。現代っ子で文字慣れしていない私には読みやすい話し口調の哲学書で、生き方の勉強になった。
  • 猫のパジャマ/レイ・ブラッドベリ
    短編集なんだけど黒人少年と白人少年のひと夏の出会いと別れの話とか、
    80年前に発表されたSF物語の示す「未来」が2002年とか、
    ひとつひとつ(違った意味で)唸ってしまう作品群だった
  • アルジャーノンに花束を、読み終わって数日経つけど、上手く自分の中で感想を言葉にできない。
    チャーリィの人生を幸福だとか不幸だとか、私の尺度でまとめちゃうのもなんか違う気がする...チャーリィの人生って...てぼやーっと考えてしまう。
    読んで良かったと思う。
  • 未来のイヴ/ヴィリエ・ド・リラダン
    旧仮名遣いだし読みづらいページも多かったけど、なんとか最後まで読めた。結末が凄く切なくて理想への考えを改めさせられる作品だった。
  • 掌の小説/川端康成
    超短編集なのでどこからでも読める。どの話も短いし内容が理解できてないのもあるけど狂ってて刺さる。あとやっぱり文章が美しい
  • パンの文化史
    知らないことばかりで面白かった。
    へぇの連続。
  • 緑の我が家/小野不由美
    ホラーだけど瑞々しい読後感。少年時代の、自分では何も采配できない苛立ちや息苦しさ、寄る辺がない孤独感、虚無感が大人になった今では痛々しくもあり愛おしくもある。
  • 境界線上のホライゾン、ラノベじゃなくてヘビーノベルなんて言われるけど読めば読むほど引き込まれる
  • 本の装丁が珍しい本で紹介されているのをたまたま見て本になってたのか!ってなってKindleで無料になってたから読んでる「ほぼ日の怪談」、他にネットで読むものもなかった時代に楽しみにしてたな〜と懐かしい
    コレはいまネット怪談として有名なアレの元の話かも?というものもあったりして今読むとまた違った感想が出てきておもしろい
  • 「眠れなくなる夢十夜」のうちの1話、小路幸也さんの「輝子の恋」が素晴らしかった。
    読書好きは「いやこれ…」てなってから、読んで、最後ぜひニヤニヤしてほしい。
  • ドミノ 恩田陸
    登場人物28名が東京駅で繰り広げる群像劇。
    一人一人の行動が噛み合い、一つの物語が完成する様子は見どころ。
    全員キャラが濃く、書き分けがしっかりなされているところが良い。
  • 水族館飼育係だけが見られる世界 下村実

    水棲生物に焦がれ収集、飼育していた幼少期の思い出から水族館に就職(完成前なので立ち上げからの勤務)、収集の様子等、そして水族館を新しく作るときどんなコンセプトにするかみたいな企画等まで。作者の経験したお仕事エッセイ。現在は日本モンキーセンターにの園長に就任されてるそうです
    なんとなく普段から話なれてる人のお話を聴いてるような感覚の読みやすい本

    日頃肉体労働性だなとは思ってたし、動物の転園、転館等の作業もYouTubeチャンネルで見てたりはするけど野生を捕まえ、輸送するまで馴らしをする様子等などは新鮮だったなあ。まだまだ昭和の色濃い平成初期の様子も垣間見られる
    あと対生き物とのヒヤリハットもあるのでニュースにならないだけで割とヤバい職業(予測不可能な危険という意味で)だし、飼育員さんの離れてね、触らないでねも大事な呼びかけだなぁと。お互いにね
  • 大丈夫じゃないのに、大丈夫なふりをした/クルベウ

    思いがけず、全く望んでもなかった長期の休みを取ることになって、ちょっと迷子みたいな時の何度目かの読み返し。
    「今、雨が降っているからと言って失望しすぎないようにしよう。この雨がやんだら、美しい虹のような出来事がやってくるだろう」
    うん、やってくるだろうと思ってやってこうと思う
  • 石は元素の案内人 / 田中陵二
    読むというより観るのつもりだった期待どおり写真がいっぱいで楽しめたけど、ちょっと入ってる筆者のコメントも思いの外面白くてためになった!
  • こども哲学 よいこととわるいことって、なに? / オスカー・ブルニフィエ

    ことばの章をじっくり読ませていただいたが、今回喧嘩したのは間違いじゃなかったんだなーと改めて再認識させてもらった。確かに、優しく言うことは出来なかったし、思いつくことなんでもかんでも口に出しちゃったのは良くなかったと思うし、本当のことだとしても、言わない方が楽だったのかもしれないけれど、喧嘩したことで、周りの大人に気づいてもらえて、適切な処置が施されたので、意外と間違っていなかったのだな、と思う
  • くらのかみ/小野不由美
    古い田舎の屋敷、行者の呪いや座敷童、底なし沼など、ホラー要素もありつつ、誰が遺産を狙った事件を起こしたのか、紛れ込んだ子どもは誰なのか?といったミステリー要素、そして大人びた子どもたちの冒険譚的な要素が上手く絡み合っていてドキドキしながら読んだ。
    主人公が子どもなので、夏の遠い記憶が蘇るようなどこか懐かしい気持ちになる。作中内の季節も夏だったので、この季節に読めて本当に良かった。
  • 『ひとまず上出来』ジェーン・スー

    不躾な店員さんに勝つために20万円の何も入らない鞄を買ったり、300円のネックレスを嬉々として友人に見せびらかしたり、なんて可愛い人なんだろうなぁと思う。こういうエッセイが好きだ。
  • 火のないところに煙は/芦沢央
    さらっと読めるライトなホラーミステリという感じ。普段ホラー読まない人でも読みやすそう。作者さんは小野不由美さんのゴーストハントシリーズ好きなんだろうなとわかる記述があってほっこりした。ただ無理にミステリ仕立てにしてるきらいがあってそんな無理せんでも…とは思った。