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本読んだー!
43ページ目
良かったー!次の巻も早く読みたいな
なんでもできてちょっとズレてる成瀬が彼女の好奇心と信念の元、大小様々なことにチャレンジする様を周りの人の目線から描いた青春小説。
あらゆることが制限されたコロナ下でも(だからこそ?)青春を前のめりで味わおうとしている成瀬がかわいい。
キャラクター性の強い成瀬に対して、幼馴染の島崎がつくづく人間的で良いキャラだった。幼い頃爪弾きにされた成瀬を見捨てるし、振り回されるのを渋々という体で受け入れるのに梯子を外されるとムッとするのに成瀬の振る舞いに期待してる。すごく人間的な複雑さをサラッと表現しててよかった。
あと舞台が滋賀県(大津)で、そこらへんの事情が分かる人はすごくニヤッとするネタ満載。続刊あり。
灰色の殺風景な本、開けばコッテコテな極彩桃色。何だこの本…?装丁も凝ってます
近未来の日本、なんかいろいろあって日本文化バンサイ懐古したミヤコと、何いってんだ近代化こそ正義サイバーに生きる帝国主義、第三勢力の伝道者が織りなす和風で刀振り回すラノベとかアニメとかが好きそうなオタクが好きそうな世界観
世界観がまあまあ楽しかったし、文章もラノベではないからきっちり読めるし許容できるなら楽しいかなあ?オチは好みではないけどオチありきの作風なのかも
読んでる印象が森見登美彦氏の有頂天家族を思わせる感じ。あちらは現代の京都を生きる化け狸達がウゴウゴ生きてる話だけど、文体とキャラの強さからかな
ライトな読み心地のSF短編集。
全体的に面白かったですが、ジョー・オーウェルの「1984年」をパロってコメディチックにした「たのしい超監視社会」、"消化管があるやつは全員客"をモットーの店主が営業する「宇宙ラーメン重油味」火星の新生命を調査する科学者を文学的な表現で描いた表題作がお気に入り。
個人的にですが、表紙のあらゐけいいち先生のイラストが可愛いくて好きです。読書中もキャラの造形があらゐけいいち先生のイラストで脳内再生されていました。
眼科に勤める、視能訓練士さんと患者さんたちの目にまつわるお話。短編集。文章がとても優しいのが印象的。そういう作家さんなのかな
「いつも、これからが大事なんですよ」と。あまり治療意志のなかった患者さんが重い腰を上げて自分の病気と向き合い、付き合うことにしたときにそう声を掛けてあげられる優しさ。大切さ。もどかしい思いを抱えつつ治療意志があるかないかはどうしても患者さん本人に委ねられる部分も大きいのだなと
薬のかわりに猫を処方されるとんでも病院
なんだかんだ言いつつ処方猫を世話しちゃう登場人物がおもしろすぎる。京都の地理にくわしいとよりいっそう楽しめるので京都関西方面の方はぜひ、自分は京都くわしくないんですがちょっとくわしくなれた気がしないでもないです
年初から素敵な物語を読ませてもらいました。過去と現実と空想が入り混じった不思議な語り口。翻訳も美しかった。
前に読んだイギリス小説でも近現代の灯台について描写されたものがあって、灯台と灯台に住む人たちへのこだわりみたいなものが同じ島国生まれの私にはない感覚でちょっと面白かった。
ある程度の多人数の視点で探り合う感じがミステリのようであり、同作者著のドミノシリーズのようでもあり、箱物設定の演劇の舞台を眺めてる気分にさせる
状況が変われば視点が変わる、怖くなかったものが怖くなり怖かったものが慣れると平気になる、多角的シチュもの?
ミステリまで行くと人が亡くなっちゃうしだるいなあって人向けのゆるいミステリ?
社会人が集ってるのでそれぞれが社会人らしい感じを見せてるのも面白い
2015年に出版された作品だからコロナ禍前だが、感染症対策に隔離する法ができてるっぽい辺りも割と現実的に有り得そうだなと思わされた
同じ作者で同じく高校生が主人公の「古典部」シリーズに比べると、少し雰囲気がジメッとしてるというか、甘そうなタイトルに反してビターな後味でした。
個人的に小鳩君と小佐内さんの"互恵関係"って設定は面白かった。
ただし謎は少し小粒に思った。
ラストの展開に驚愕すると言う話を聞いてハードルめちゃくちゃあがってたから実際例のページを読んだ時にあ、そんなもん…?と思ってしまった。
ただ孤島にある十角館というワクワクする舞台、あだ名で呼び合うミステリ研のメンバーというTHE・ミステリーな登場人物達、別の場所で進んでいく探偵パートなどミステリで読みたい要素てんこ盛りで楽しめて歴史に残る傑作というのも納得の読み味だった。
しかし映像化する際は例の展開はどう見せるんだろう??
どんどん高まっていく逃れられないイヤミス感の中ラスト一行のイヤ感すごかった
ユーモアあり、そして鋭いロジカルも光る傑作でした
久しぶりの短編集。
傷ついた時、怒りたい時、見なかったふりなんてせずに相手に傷ついて、怒るべきなんだって、しみじみと思った。
映画のドライブマイカーもまたよかったなあ
最後まで読んだけどなんかそうはしなくないか?ってずっと思っちゃってあんまり没入出来なかった
ネタバレになるから下げ
500頁以上ある本、さらには1頁2段だから大分腰を据えた方がいいかもしれない。ただ大分駒目に章があるし、おそらくは作品に魅入られたら苦ではない文量です。これほどの世界を見せてくれてありがとう
同作者の演劇を舞台にした作品、チョコレートコスモスよりも、もっと多角的で濃密な世界が広がっていたし(あちらはあちらで素晴らしい作品だが)、漫画で例えるならあちらが出版持ち込みで読み切りとして出てきた作品なら、こちらはより洗練された、作者の技量があらゆる意味で卓越した連載作品のような厚み
格式張った天才少年少女だけではないし、きっとクラシックに興味のない人にも触れてほしいという気持ちを感じられる
ちなみに祝祭と予感という本作の登場人物たちが出てくる短編集もあります。ネタバレ必須なので本編を読んでからにしましょう