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本読んだー!
50ページ目
露人の父を持つ日本人外交官が波の大使館員となり、戦争回避へ奔走するもののポーランド侵攻が始まる。彼は幼少期ポーランド人孤児と出会い、自分は露人ではなく日本人だと話して心を通わせていた。その思い出から波に心を寄せていた。そして外交官の任務を逸脱し、波で独が行っていることを世界に発信する決意をする。周囲を独兵に囲まれながら、友人の米国人記者や独系ポーランド人と日本での再会を誓う。
ひたすら救いのない話。でも日本赤十字社がポーランド人孤児を救済した縁で今でもポーランドは親日なんだとか知らないことを知れてよかった。現在の物差しで過去を計るのは慎重にしないとなと思う。この話でもユダヤ人を助けないポーランド人とか出てくるけど、戦争犯罪人以外のこういう人権侵害は緊急避難行為だと思う。ドイツとの同盟を喜ぶ日本の民衆とかも今から見たら愚かだけど、責任はメディアだよな。現在は色々情報を得ることができるので通じない言い訳だけど。
国家財政と企業(家庭)の財政は違う、あらゆる政策が悉く的外れなのは何故か、アベノミクスは果たして成功か失敗か……等々、様々な論点が統計データを基に解説されていたのだけど、全て「財務省ヤッバ……」の一言に収束してしまうのシンプルに怖い。
論そのものに粗があったり結論ありきだったりするのは、そりゃあ筆者だってひとりの人間だから当然のことなのでそこは念頭に置いて読むとしても、冒頭の大蔵省時代の体験談だけでも「そりゃ大衆と感覚ズレるわ」って認識を持てるので、危機感を持つのには良いのではないかな、という一冊でした。
先に映画を見たので色々展開が違って面白かった
原作では立派な記者に成長してるのになぜ映画では気が狂ってそのまま死んだのか…(滝藤賢一がやってた役)
主人公が終始煮え湯を飲まされ続けてるので終盤の展開の爽快感はやばい。少年ジャンプ超えるレベル
わかりみが深い箇所と読んでも理解できない箇所の落差とか、美しさと共感とエモさと可愛さがありつつ絶妙に漂うキモさとか、詩的で寓話的でスピリチュアルで夢みたいに綺麗だけどノイローゼ的だったりとか、よくも悪くも疲れながら読んで、胸に迫るなにかは感じた。快と不快がどっちもふわふわっとあるからこそ陶酔感がある感じかな。
論語って「儒教の祖」みたいに語られるけど「儒教社会」は忌み嫌われているような空気があるのはなぜ?という疑問が、歴史を紐解くことでスッキリ明快になった。面白かったー!
ただタイトルがちょっと過激かも知れないのと、途中の歴史解説パートが重く陰鬱な部分があって、人にオススメはしづらい本かもしれない…w
でも『論語』を読んだことない、よく知らないって人でも読める内容ではあるから、興味あれば読んでみてほしいな!
ほしゅ兼ねて
金持ちの家で飼われてた犬が突如アラスカ付近の金採掘現場に売り飛ばされる話。ブラックどころじゃない過酷な労働環境での生存競争を経て、最終的には飼い犬の中にも残っていた太古の野性に目覚めていく。自分の血のルーツを辿る旅。
アメリカ文学で動物が主人公というと「かもめのジョナサン」なんかと似た自分探し的な内容だけど、スピリチュアルなものとか「他人に分かって貰えない」みたいな現代的精神性とは無縁で、ひたすら質実剛健な本能の世界なのが潔く思えた。
くもってそっちかー!となった 泣けて笑えて勇気が湧いてくる本でした 折に触れて読み返すと思う
作詞家の作者ということで言葉選びがとても綺麗でした。この場面をこんな表現で表すのか!と驚きが溢れていて言葉が好きな人にオススメです。わたしは、主人公の相互さんに対する最後の態度がちょっと許せませんでしたが、その他はおもしろかったです
面白かった…めちゃくちゃ面白かった
合田刑事初登場だったんだなー忘れてたわ
これは良いお話だ。
もっともっと若い時に読みたかったな…
鼠怖いよ。蛇と梟は守神
いわゆる宗教2世の生活を内側から描いたお話。淡々と物語が進む。
地に足のついた現実的な描写の巧さが余計に不安感を煽る。
最後はなんて考えたらいいのかわからず見知らぬ場所に放り出されたような気分になった。
なんていうかネタバレになりそうだから下手な事言えないけど、最後の怒涛の真相解明シーンでうわぁ…って声出た
やっぱ人気なのって相応の理由があるんだなぁ…面白かった…
やっぱり池井戸作品は面白い!わかりやすい起承転結にスカッとする勧善懲悪。
卒業式のスピーチも期待してたので、それもぜひ最後に入れて欲しかった。
江戸時代が舞台の犯罪小説で、四人の素人がひとつの押しこみ強盗に手を貸す話。同心は脇役で犯罪を犯す人達にフォーカスしてるのが面白い。内容は暗めだけど読みやすかった。