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本読んだー!
40ページ目
きっかけや、理由や、罰や、解決など無い。
理由なく訪れた不条理が家族を引き離した。
作中の天気も悪く、起こる事全てに対する人物の反応や考える事が理解でき、奇妙で現実的な作品だった。
70歳ぐらいでこんな話書けるのすごすぎる。というかその年になってもコンスタントに作品書き続けてるのバイタリティすごすぎる。自分だったら無理かも……。
久々に純度の高い良質なファンタジーを摂取した…とダバダバ泣きながら一気に読み終えた。
学生の頃に出会ってたらひとたまりもなかった。(ハリポタシリーズ刊行と同世代を共にした者)
各キャラのヒロイズムが漏れなく格好いい。
ストーリーがダイナミックで本当にわくわくした!
ひとつだけ。別にそれが嫌というわけではないけど、文化がそこまで発達した訳ではない世界なのに、ちょいちょい令和の倫理観でちょっとフフってなった。完全異世界なんだからもっと偏った押し付けでもいいのに
刑事ドラマをよく見てたのは次々に現れる新しい人間ドラマを見たかったから。そういう意味ではお店系の話もそれに類する、実に様々な人に出会える作品ということだ
お客だけではない、天才調香師小川朔、本書の主人公である引きこもりの兄の気配を意識する秘密のにおいがする元書店員、若宮一香。小川の外交役、探偵の新城。好きに慣れたと思ったらお別れだけどね。落ち着いた静かな、そして孤独な夜に読むにふさわしい一作かもしれない
聴覚過敏レベルだと仕事道具で探究心もあるとはいえ、普通の生活すら難儀してだるそうだなあ
ご飯とかの描写もおしゃれでわくわくしたし、3章のミツコさんとの会話や人間性はなんとなく西の魔女が死んだの西の魔女を思い出した。世界観がすでにハーブやらなにやらでまみれてるところに不思議で心粋のいい淑女が来たから、なんだろうけど
苦手だわと思ってた新城が何気にいいやつなのがわかって、ああ〜ってなったり、どことなく粗野な狼って感じ
ある特殊な生癖を生まれ持った人たちの、“まともな社会“からの理解など得られぬという諦念。「自分たちは理解をしてあげる側である」という無自覚な傲慢への怒り…
そういった鬱屈を抱えながら“社会“の中で自身の欲求とどう折り合いをつけながら生きていくか、“まともな人達“と“まともから外れた人達“それぞれの葛藤と選択が書かれている
自身にとって都合の良い存在だけを取り上げ、彼氏彼女→大切な人などと言い換えては言葉遊びのように多様性を語る欺瞞を鋭く突いた本
島本理生、辻村深月、宮部みゆき、森絵都の作家たちが書いた短編集。
他はまぁ簡潔に終わる話なのだけど、宮部みゆきだけこれ短編にぶっこむ濃さじゃないだろ!ってくらいSF色が激強話で笑ってしまった。そして面白かった。
そんでそれぞれの話をモチーフにYOASOBIが曲を作ったんだけど、やっぱり宮部みゆきのが一番格好良くて良かった
ここ最近ずっと角田光代さんのエッセイ読んでるけど本当におもしろくてどんどんページが進む。日常や一人旅、ごはんのことや猫のことなど暮らしの一部がとてもユーモラスに書かれているけどときどきハッとするような文章が出てきてずしっと刺さる感じもあってすごく良い本だった。
紛争や飢餓、あらゆる悲劇の中で消えていく命を前に小説は何もできない。現実を変える力のない無力な存在としての文学が持つ意味について、アラブ文学作品を通して探究する。
私も読みたくなってカナファーニーの小説を借りてきた。
そこまでやましい内容じゃないのに何故か思考が如何わしくなってしまった…後遺症…
漢字にルビふってあるし
・なんというか、我が強い小説だった。色んな意味で。書きたいものがいくつもあって、全く譲らず妥協もせず削らずそのまま出しました、というような。纏めきるだけの度量もなかったので、素材が1つにならないまま終わっちゃいました、みたいな。
・ストーリーは普通にいい。可もなく不可もない、記憶には残らないようなハッピーエンド。
・紅茶等の描写もそこそこ満足した。
・でも一度で満足する小説かも。何度も読みたくなる小説ではない。購入したが、これなら図書館で借りるだけで良かったかもしれない。
さすが本屋大賞、良かった!
ユッシ・エーズラ・オールスン
はじめて北欧ミステリに挑戦。めちゃくちゃ面白くてほぼ1日で読んでしまった。事件は悲惨で辛いけど、謎解きが楽しいし、キャラクターが一人ひとり立ってていい。同性カップルが当然のようにでてきたり、議員が若い女性だったりしてデンマーク進んでるな〜と思った。
途中、生々しすぎて読み進められなかった所もあったけど笑、本当イヤミス!怖かったぁ。著者の頭の中はどうなっているんだろ。すごいなー
平和そうなタイトルとかわいい装丁からは想像できないホラーだった…読みやすいし先がどんどん気になって一気読み。押尾さんより芦川さんみたいな人のがちゃっかり世の中渡っていくんだよなーおそろしや。押尾さんに幸あれ
読む順番あるよって言うのがそれはそれでネタバレというもどかしさ。でも順番に読まないと何があってそうなったとか、あのキャラのその後の話だからこっち先に読まないと行けないみたいになるだるさ
ぼくのメジャースプーン→名前探しの放課後じゃないとネタバレ部分が大変不可解なのだけど、順番通りに読むと冒頭の時点で察する人は察するからどうなのかなって難しさ?あと、フルネーム表記の有無でなんかあるなって察しちゃったりもするよね感
これだけ読んだけどまだ2冊くらいあのキャラが登場する作品が残ってるし、文庫版に4話程読んでないのがあったり、あと作中作のキャラが解説してる方も読めてないから完全に読めたわけじゃない…
でも他の作者の作品にしろ連載時と単行本化時で内容が違う作品とかあるらしいから厳密に追うと追いきれないよね…途方も無いよなって遠い目しちゃう
評価が高かったので読みましたが、自分には合わなかったです。
小説は主要人物の一人が執筆しているという設定で、文章の途中に他のヒロイン達の合いの手が入ります。
その理由も序盤に明記されていて納得は出来ますが、自分には煩わしい演出にしか思えませんでした。
ストーリーも翻訳も良いと思うので、世界観や設定が好みだという方にはおすすめだと思います。