お題で小説書いったー

2022年7月21日に作成 #趣味
1月のお題は「うさぎ」「せいじん」「おみくじ」の3つになります。
(お題どれか一つ、または組み合わせてもかまいません。)
月毎にお題が変わる(予定)の小説書いったーになります。

420文字以内でひとつのお題の小説を書きたい読みたい人向け
・一次創作のみでお願いいたします。
・ジャンルは冒頭か返信部分に書くとわかりやすいですがなくても問題ありません。
・お題が同じという都合上、ネタ被りは問題ありません。
(明らかに意識して真似しているモノはNG)
・同じお題で同じ人が何度も投稿するのも制限しておりません。

※現在、改行を使った420文字小説の場合、文字数オーバーでエラーが出るようです。
お手数をおかけしますが、文字数だけではなく改行も1文字とカウントして420文字以内になるよう調整して頂けると助かります。
このTterは自動削除されたか、作成者によって削除されました。
アーカイブのみ閲覧できます。
  • Tter主(3q/pRE)2022年10月22日
    以前から何度か頂いていたもっと長く書きたい方向けのTter作成しました。
    もしよろしければご利用ください。

    小説書いったー1000
  • あー、気温がぐっと下がって秋めいてきたなぁ。
    衣替えでもするか。

    夏服を適当にケースへ投げ入れ、別のケースから秋冬服を取り出す。去年の自分も適当だったのだろう、服はややシワがついたりしていて若干イラッとする。

    「変な服ばっかりだなー、その場のノリで買ってるからな。迷彩服に全身タイツ、金色の着物…ん?なんだこれ?」

    真っ赤な服を取り出すと、扇のように広がった。
    思い出した。去年のハロウィンは赤い紅葉の仮装をしたんだっけ。我ながら意味不明だったなぁ。周りにも何それ意味わからんって言われたっけ。

    「よし、今日は休みだしこれ着て買い物でも行くか!」

    その日、本人の預かり知らぬSNS上で「モミジが道歩いてて怖い」という投稿がバズりまくっていたそうな。
  • 保守です
  • 衣替え

    なにをまとってもいい。
    単一な色、派手な色。
    地味なベージュは優しく見え、
    ドス黒さは妖艶に変わる。
    時々
    赤や黄色、緑の細かな色が
    散りばめられて
    夜空からの輝きのようだ。

    「色」は中身を表すと
    あの人は言う。
    「色」で変わると
    あの人は言う。
    本当だろうか。

    知識を求めるときの青
    安らぎがほしい黒
    穏やかな愛を表す緑
    純粋な元気は黄色
    未来と活力の赤
    欲求が高いと濃くなり
    素朴にはアクセントをつけ足す。
    基本は「色」
    本当だろうか。

    まだ若かった頃、
    僕たちは、単純だった。
    雑誌や口コミを調べて
    現実をしっかり見なかった。
    他人の目を通した意見。
    時には必要だ。
    しかし好みは
    自分の内側からくる。
    他人にいくら言われても
    自分で経験しないとわからない。
    僕らは
    ステレオタイプに統一された
    メガネをいつの間にか
    かけていた。

    「よく見ることだよ」
    現実をしっかり見よう。
    何回でも繰り返し
    試行錯誤をしてみよう。
    しっくりくるものは、
    きっとある。

    トンカツ屋を目指した
    あの頃。
  • 衣替え
    紅葉ハロウィン
    保守の秋
  • ほしゅ
  • Tter主(GjRm6r)2022年10月1日
    10月のお題は「衣替え」「紅葉」「ハロウィン」の3つになります。
    (投稿の際はお題どれか一つから、または3つのうちどれかを組み合わせてもかまいません。)

    いつも素敵な小説の投稿、読んでいいねを下さる皆様、保守してくださる方々本当に有難うございます。
    宣伝になりますが、もしよろしければ小説書いったーもよろしくお願いします。
  • 15夜こウサギ話

    「モチの達人、俺、杵な」
    「じゃあ、返す役するね」
    ★モチの達人ルール★
    リズムにあわせて
    右役
    杵を振り上げ⇧
    モチに降ろす⇩
    左役
    水に手を付け←
    モチを畳返す→
    「そーれ、ぺったん」
    「ホイさ、くるリン」
    「ぺたっん、ぺったん」
    「くるり、くるリン」
    「ぺぺぺ、ぺったん」
    「ラスト、ぐるっとな」
    ☆練習モードクリア☆

    「いっぱいお餅ついたね」
    「熱々レベル5からはキツいぜ」
    「手を火傷しないようにね」
    「10から団子丸めがあるな」
    「モチ付き+団子作りかあ」
    「丸めて茹でる」
    ★モチの達人プラス★
    団子を丸める←→⇧
    団子を茹でる⇩⇩
    ※タイムリミット制

    「レベル15のEX」
    「お月様でぺったん」
    「シリアスステージだな」
    「終盤の哀愁だね」
    ─モチは熱いうちにつけ
    「名言だ」
    ─若ウサギは世界を巡り
    「画面だけどね」
    ─最後は丸いお月様
    「幸せだね」
    「そろそろママ・パパ帰宅だ」
    「ママ・パパおかえりなさーい」
    リアル・モチファイター
    ラビッツ夫妻が帰還
    ☆ゲームクリア☆
  • いつからか庭に生えた彼岸花。
    特に気にもせず抜きもせずにいたら毎年健気に咲いている。
    怖いイメージがあり、あまり好きではなかったが季節になると咲く姿に愛着もわくものだ。
    月に照らされる姿もさぞ美しかろう。
    9月もあっという間だった。
    10月にはどんな物語をこの世界は見せてくれるのだろう。
    この空間を守ることが、私の努めなのかもしれない。
    この世界を保守していけたら。
    そんなことを月を見上げながら考えた。
  • 腐れ縁と安い居酒屋で飲んで、別れて、一人の帰り道、なんかの気配がして、はっと振り返ると月が真っ赤に燃えていたんだ。信じてくれよ、あれはただの十五夜のお月さんなんかじゃなかった。けれどだれもそんな月を気にかける様子もない。黙々と家路についていた。おれは叫びそうになって、叫ばなかった。けれど叫びたかった。だって、月が燃えているんだ。なんで誰も気にしないんだ。狂っているのは自分か、やはり自分なのか。月を見ながら後ろ歩きになって、なにかにつまづいてひっくり返った。音が鳴った。おれは背中を痛めた。
  • 彼岸花

    晴れた朝は美しい。はしゃいだ夏、静かな夜明け。

    教室のドアを開ける。久しぶりだ。小麦色の肌、逆パンダ。花火大会での人間模様、海外奇譚、新しいお店。チープだが賑やか、とりとめない話が行き交う。夏の名残を全て吐き出すように短く速く、当たり障りなく。思い出の波、昇華する空気。みんな、元気そうだ。
    「おはよう」
    会話を楽しむ同級生に挨拶をした。にこやかさがスッと消え、曖昧な笑顔。
    「おはよ、久しぶりっ」
    後ろから背を叩く、アイツ。
    「おはよっ。朝からバシッじゃないだろ、もう。」
    笑顔でかえす。周りから笑い声、
    「朝からバシッ!」
    茶目っ気たっぷりに僕も返す
    「朝からバシッ!おはよっ」
    「おはよ!」
    今度は笑顔の同級生。

    帰り道。
    立寄る墓、白い卒塔婆。アイツの背中。黙って隣で手をあわせた。罪の深さを僕らは背負い、歩むだろう。

    夏から秋を繰り返す。新学期、新学年、卒業、毎年消えない、鮮やかな記憶。晴れた空、静かな秋。今年も君の花が咲いている。
  • 保守です
  •  「うたぎいる!」と腕のなかで笑う子ども。頬に団子の残りをつけていて、甘い香りを纏った小さな手で、我が子は月を指して笑っていた。
     「あっ本当だ!兎がいるねぇ」
     勿論これは嘘だ。遠く離れた月の模様は、私が幼い頃から兎の形には見えやしない。むしろなにが見えないが……? と友人たちがはしゃぐ様を冷めた目で見ていたのを覚えている。まあ、そんな私も親になりまして、子どもの考え、見えているものを尊重出来るようになった。
     「うたぎ、かーいね、ママ」
     「そうだねぇ」
     「あっママ!」
     なにかを見つけたのか。腕から落ちんばかりにぐ、ぐと身を乗り出しては、身体全体で月を指し示す。
     「お月さまは逃げないよ、どうしたの?」
     「うたぎ!」
     一体どうしたというのか。よくよく月を見る。信じられないことに、月面がどんどん兎に見え、いや、兎がそこにいた。しかも動いてる。餅つきをしている。
     「ばいばーい!」
     子どもが手を振ると、月面の兎はウインクをしてくれた。
     
  • タイトルは文の後で

    歩きだよ
    走ると危ない
    この道をまっすぐ行くとね
    林になる
    しばらくいくとね
    草がうっそうとしてくる
    まばらでぎっしり
    緑色の壁だ
    身長より高い草もあるんだよ
    森になるのかな
    けもの道
    整備された道ではないよ
    アスファルトの
    黒い表面はここにはないからね
    そうだね
    長袖と長ズボンがいいね
    軍手、長いブーツ
    厚めがいいかな
    竹や枯れ木を踏むと危ない
    疲れない程度にね
    山には湿地もあるんだよ
    踏み入れたら足が外れない
    沼もあるね
    身長くらいの枝で測るんだ
    深いときなら引返すこと
    道はいくらでもある
    たどり着く道は一つではない
    去年、四方ぐるりと周った
    沼と崖、滝
    無理はしないこと
    引返す勇気も必要
    今年は日照りだったね
    ほら、沼が干上がってる
    石を積んでおこうか
    来年のために
    歩き続けて疲れたかな
    半分くらいの疲れなら
    引き返そう
    帰れなくなる
    安全な場所、今はね
    天気はうつろだ
    折返しの前
    チョコと飴がいいよ
    山にもお菓子が必要だ
    超えた先
    澄んだ空、広い田んぼ
    美しい『○○○』
  • 15夜

    山奥で行方不明15歳の子ども。2週間捜索にあたる。捜査員5名、ボランティア6名、犬2匹。正午より悪天候で中断。発見物は、靴、靴下、シャツ、ズボン、下着、リボンが2つ、ご両親はただ涙。

    あれから10年、捜索は打切。クヤまれる。捜査を任された俺は、諦めずにいる。ナんとか情報がほしい。ムゴいシうちにあってませんように。更に3年。心労でご両親が他界。葬式に参列した俺宛に封書が1つ。手紙と新聞の切抜き。

    あの晩は、15夜でした。まだ若く恋人だった私達は、世の中に絶望して山をさまよっていました。山頂、月で照らし出された子ども。鞄には莫大な金塊。
    私達は胸が痛み、すぐ警察に。警官に子どもを育てる話をしました。金塊の所有権は不明に。2割をもらいましたが、全て子育てにあてました。私達は、金以上に子どものおかげで救われました。

    15夜の月は人の心を照らすという。
    今夜もまた。俺は手紙を破り、同封の新聞記事は読まずに、空へ燃やした。
  • 「この花をどう思うね?」と年輩の日本人が赤い花を見せて金髪の西洋人に聞く。「とても面白く、美しい花だと思いますよ、ミスター」と流暢な日本語で答える。「これは、彼岸花というのだが」。「オー、それはあまり縁起がいい感じがしないです、ミスター」。「やはりそうか。べつに曼珠沙華という呼び名もあるのだが」。「フーム、それもなにか、日本語でなんといいましたか、抹香臭い、でしたか、若者には受けないでしょう」。「ならば、何という名前にすれば売れると思う?」と日本人。「ウーン、そうですね、学名ではリコリスといいます。どうですか? 日本語でかわいい響きがあると思いますよ、ミスター」。「悪くない。それではこれを今後、リコリスとして流通させよう。品種改良して、ピンクの花なんかもいいんじゃないか?」。
    ……かようにして、彼岸花はおしゃれなリコリスとして花屋に並んでいる。白い花、ピンクの花もある。名前を変えられた花がどう思っているかは、誰も知らない。
  •  なんて美味しそうな牡丹餅なの! 私はこし餡が好きなのよ。でも、みーんな粒あん派。何故って? 作るのが楽だからですって。
     だから嬉しい! 一個、二個……全部食べてもいいよね?
     今日は良い天気。洗濯物がはためいてる。あのワンピースいいなぁ……。碧色が爽やかで素敵。着ていいかな? いいよね?
     遠くからばたばたと音がする。もう帰ってきたの!? 着る時間ない! もっとゆっくりしていいのに!



    「あっ、おばあちゃんの言ってた通りだ!」
    「今年も派手だねぇ」
     用意した牡丹餅が魔法みたいに消えている。干した筈のワンピースはしわくちゃになって畳に放られていた。
    「一回しか着てないのに……」
     妙齢の女性がしわしわの服にしょんぼりする。
    「お姉さんはモンペしか着れなかったからねぇ。許してあげて」
    「……このワンピースもお墓に持っていくわ」
     毎年家にやってきては賑やかに帰っていく。お墓まで待てないというように。せっかちな姉らしいと、その妹はフフッと笑った。
  • Tter主(d2le8Z)2022年9月2日
    9月のお題は「十五夜」「彼岸花」の2つになります。