短編・長編なんでもアリ!!
貴方が書いてくれた文章を見せてくれーーー!!
- --注意事項---
- 基本どんな文章でもいいです。
- 元ネタがあるものは記載してくださるとありがたいです。
- 過激、際どいネタの場合は下げで対応してください。
ただ空を眺めてるだけで良かったんだけど
時折ふと虚しくなって自分の歩いてきた道を振り返る
失った言葉とか手放した感情とか退屈な時間と記憶とか
積み重ねて積み立てて雪崩て消えていく感傷の足跡とか
見えなくなってしまったところで何も困りやしないんだけどね
どうしても僕は日々の中に夢を見ることをやめられやしないんだ
馬鹿みたいだって言葉は雑踏の中で誰かが誰かに言っているのを聞いたくらいで
別に僕の人生に投げかけられた泥じゃないのにさ
僕は僕にずっと否定の言葉を投げかけ続けてる
目に見えているもので美しいものは
この街の夕陽といつか遠い昔に語られた海の風景だけだ
僕には本を読む術が無いんだけど物語に生きる人間には
感情だけで心臓が動いてしまえる程の命輝く瞬間があるらしいよ
僕には考えられもしないんだけれど
考えてみたくなるよ、誰にも言わないけどさ
だって馬鹿みたいだからね
今日は誕生日だった
本当はもっと語るべき言葉が沢山あるのだろうけど
もう心も言葉も過去も未来も使い古してしまったから僕は今あるものだけに目を向けた
ありふれた科白なんだけどね、でもそれが心地よいから僕はそれでいい
日付が変わる前に家を出て車を迷わず海まで走らせて
時刻が0時を回る頃には砂浜に足を埋めて海に身を投げた
空を見上げたら雨が降ってきて、冷たくも泣きたくなる程の優しい雨だったから
僕は思わず君に話しかけた、だってさ君は来てくれるようなそんな気がしていたから
諦めてはいなかった、そんな言葉を言ってしまえば君は信じていなかった癖にと笑うだろうけど
本当だからさ、信じてなくても僕は君が僕を信じてくれてるって理解ってるんだ
だって君は僕の理解者だから
なんという不運な人生だったのでしょう…まさに美人薄命。少し食い意地を張ったばかりに毒殺されるなんて…姫は儚い身の上を恨めしく思いながらこの世のものとは思えぬ美しい花畑に佇んでおりました。川の向こうから母の呼ぶ声が聞こえます。あぁなぜ死別した母が。そうか此処が天国か…と思った矢先。
「まだ君をそちらに行かせるわけにはいかない」
聞いたこともない少年の力強い声。目覚めれば…光り輝く方陣の上に姫好みの美少年が居たのでした。
「死者蘇生に必要なのは技術じゃあない。万人に許されるか否か。神さえも頷く大義名分さ。君の反魂に成功したのは君が愛されていたから。望まれたからだ」
しかし少年は困ったように笑って言いました。
「反魂術の特徴は成功しようが失敗しようが決して元通りの姿では甦らないこと…全く別の何かになってしまう点なんだが、これでは本当に生きてるのと何も変わらないな。死後硬直も無いし完璧に近すぎる死霊術というのも、なんだかつまらないね?味気なくて」
町の小さな支店「波風銀行」は、朝の静けさに包まれていた。時計の針が9時を指す頃、行員たちはカウンターで最終確認に追われる。金銭を扱う銀行では、ミスは許されない。皆が細心の注意を払う中、この男は違う。その名は、佐々木だ。
佐々木は毎朝遅刻する。今日も9時10分、ガラス扉を押し開け、のんびり入ってきた。「おはようございまーす」と明るく挨拶するが、係長の中村の雷が落ちる。「佐々木! また遅刻か!何度目だ!」
「いや〜、ばーさんが重い荷物持ってて、見てられなくて運んであげたんですよ」佐々木は頭を掻き、笑う。
「言い訳するな! 次遅れたらクビだぞ!」
中村の怒鳴り声がロビーに響く。
周りの行員たちは呆れ顔だ。「また佐々木の言い訳か」と囁き合う。特に真面目な行員の林は、ため息をつきながら書類を整理していた。
町の古い時計店「月影」店主の宗次郎は、老いた手で懐中時計を磨いていた。風が窓を叩く晩秋、店の扉がチリンと鳴り、青年の亮が入ってきた。
「じいちゃん、これ…直せる?」
亮は傷だらけの時計を差し出した。宗次郎の目が細まる。それは亮の祖父で宗次郎の戦友、健一の形見だった。
「預けておけ」宗次郎は静かに頷いた。
夜、宗次郎は時計を分解した。錆びた歯車、止まったゼンマイ。戦場での健一の笑顔が蘇る。
「宗次郎、生きて帰ったら、酒を飲もう」
だが、健一は帰らなかった。宗次郎は歯車を磨き、時を呼び戻すように手を動かした。
翌朝、亮が店に来ると、時計は軽やかに時を刻んでいた。
「すげえ…! じいちゃん、ありがとう!」
亮の笑顔に、宗次郎は目を潤ませた。
「健一の魂が、そこにあるよ」
亮は時計を握り、焼け野原へ走る。
祖父の声が聞こえた気がした。
宗次郎は店で一人、健一の写真を見つめた。
「約束、守ったぞ」
時計の秒針が、静かに響いた。
朝のダイニング。
オーブントースターから
焼き上がりを告げる音がした。
皿を手に取り、
パタパタとスリッパの音をさせ
オーブントースターへ。
トーストを取り出し、皿にのせる。
ふわりと香ばしい香りが部屋中に広がる。
マグカップにインスタントコーヒーの粉を
二匙入れ、電気ケトルからお湯を注ぐ。
いつもならドリップ式で淹れるが、
疲れていたのか
今朝は少々寝過ごしてしまったので
蒸らす時間がない。
疲労回復の為にいつもより砂糖とミルクを多めに入れ、スプーンでくるくるとよく混ぜる。
サラダを冷蔵庫から取り出し、
ドレッシングをかける。
スープボウルにポタージュスープの粉をあける。余った電気ケトルのお湯を注ぐ。
別のスプーンで混ぜつつ、サラダ用のフォークを準備する。
電気ケトルが空っぽになったのでコンセントを抜いた。
トーストにバターを塗り、テーブルに準備したものを並べ、椅子に座る。
いつもの朝食。今日も食べて頑張ろう。
心の中で静かに思い、
私はトーストに齧り付いた。
ほしゅ。
─猫と元社畜と異世界と─
(前回タイトル間違えましたすみません)
小学校での一悶着のあと、異世界調停センターの2人と数人の警察官達は閑静な住宅街を
歩き、徒歩でで移動していた。
お巡りさんを見て手を振る小さな子に男性職員もついでとばかりに手を振りかえす。
数人の警察官のうち、1番若い警官がセンター職員たちをちらりと視線だけで観察する。
男性の方は警察官たちより頭一つ分背が高く、
威圧感があるが、常にへらへらと笑みを浮かべているせいか、あまりプレッシャーを感じない。だが、先ほどの笑みを消した時の冷たさを思い出し、軽く身震いをした。
「問題を出す。ある男が目を覚ますと窓の外に太陽を見て絶望した。何故だろう?」
友人はそう謎を投げかけながら僕を見下ろす。
「ウミガメのスープか」
「質問ゼロでも答えられそうだけど入門には良い問題だろ」
「どうかな」
頭の横辺りをまさぐる。こつんと目的のものに指があたった。スマホを持ち上げてスイッチを入れる。画面が眩しい。
「質問」
「どうぞ」
「男が太陽を見た窓は西にありますか」
「イエス」
「男はその日、約束がありましたね」
「イエス」
「男はそこから挽回できると思いますか」
「さぁ? では解答をどうぞ」
体を起こしベッドの端に座る。伸びを一つ分の間をおいて僕は答えた。
「男は友人に会う約束をしていたけど、部屋に西日が入ってくるくらいの大寝坊をしたので絶望した」
「おめでとう大正解」
やる気のない拍手付きの棒読みな賛辞だった。
「まずはごめん。それからもう二度としません、多分」
「奢り一回で許そう。まったく、事故とかじゃなくて良かったよ。あと鍵はかけとけ」
「書けないなぁ…」
そう呟きながらスマホを手に取る。
そして物語書いったーを開く。
短めの文章を書いて閉じる。
「もう少し頑張ってみるか」
書きたい気持ちに気持ちが切り替わった。
だから保守をする。
どうして書くことから、離れられないんだろう。
真夜中の午前2時。スマホの液晶画面から発される光が、彼の顔を青白く照らす。きっと今の自分は、暗い部屋に降り立った亡霊のように見えるのだろうなとぼんやり思う。ああ、それにしても。
「……あー、書けない」
メモアプリを見ながら呟く。先ほどから書いては消し、書いては消しを繰り返しているせいで一文字も進まず、真っ白なままだ。別に職業として物語を書いているわけでもないし、いわゆる趣味の原稿に追われているわけでもない。ネットに作品をあげてはいるが、そうしたところでバズるようなものでもない。いいねの数は大体0が常で、感想も0。金も信頼も名誉も掛かっているわけではないのだから、正直今すぐ書くのをやめたところで、誰も困りはしないのだ。最近はそこまで誰かに承認されたい欲求もないし。
早めに保守をしよう、自分はけっこう慎重派なんだ。石橋を叩いたあと、鉄骨でさらに頑丈にするくらいに。
暗い道をわたしは一人歩いている。
その度、ポトリポトリと地面に雫が落ちる。
自分の瞳からからその雫が落ちている事に
今気づいた。
なぜなんだろう?わたしはなんで泣いているのだろう?
ポタポタ、ポタポタ。
悲しいのか、嬉しいのか、わからない。
勝手に足が動くように
雫を流しながら歩き続ける。
流れ続ける雫に小さな疑問が浮かぶ。
いや、本当にこれは涙なのか?
右手で頬に触れる。
ほのかに暖かい。
右手に目をやると、そこには深紅が
ベッタリと張り付いていた。
涙かと思った雫は、血だった…
わたしはどうして…血を流しているんだ?
わたしはどうしてこの道を歩いているんだ?
わたしは…一体誰なんだ?
わたしは…何処に行こうとしているんだ?
わたしは…生きているのか?
わたしは、歩いている道の先が見えなくなるほど血の雫を流していた。
不安を感じるほどの余裕などない。
少しずつ意思が希薄になっていく。
わたしは、そのまま深い深い闇の中に消えていった。
「全員に行き渡ったかー?」
先生が児童たちに確認する。
「「「「はーい!」」」」
児童たちは声を揃えて返事をする。
「よーし、では使い方の説明だ」
先生は黒板にチョークでイラストを描き始めた。描いているイラストは今児童たちの手にすっぽりと収まるサイズの楕円形にキーホルダーの金具が付き、真ん中にボタンがあるもの。色は全て黄色。
「これは『異世界防犯ベル』、異世界誘拐に遭ったときに助けを呼ぶ為のものだ」
「せんせー!質問!」
「「異世界誘拐ってなんですか?」」
先生と児童の声がハモリ、児童たちから笑いが溢れた。先生はパンパンと手を叩き、仕切り直して説明を始めた。
「異世界誘拐とは10数年前から起こっている犯罪だ」
犯罪という言葉に児童たちはざわつく。
「世界は今自分達が存在している以外にも存在している。」
風に吹かれて宙を舞うビニール袋を撮ったら、世界が停止した。
もともと人気のなかった公園で、彼女は硬直する。一体どうしてこんなことになったのだろうか。先ほどまで風にそよいでいた桜の枝も、夕闇の道路を走っていた車も、全てが動きを止めている。真っ白なビニール袋も、海を漂うクラゲよろしく宙に浮いたままだ。
まるで自分の方が、写真の世界に迷い込んでしまったかのようだった。
異世界転生を夢見ることはないが、まさか時間の停止能力に目覚めてしまったのだろうか。いやもしくはこのビニール袋が特殊なのか。そう思って彼女はビニール袋に触れてみたが、特に何も起きなかった。かさりという軽い音を立てただけで、相変わらず世界は静まり返っている。地面に伸びる遊具の影だけが、ひたすら長い。
常日頃ならパニックになっていたかもしれない。だが今日は尋常でなく疲れていた。驚きつつも「まあ人生長いんだからこんなこともあるかもしれない」と思うくらいには。
保守しまーす。
「保守します」
今日も誰かが書いた文字を自転車で運ぶ。しばらく薄紫色の道を走ってから、彼は目的地に辿り着いた。今は誰もいない路地。その突き当たりの白い壁に、運んできた文字をぺたりと貼り付ける。
正しい文字の並びになっているか、文字の形がずれていないかの確認を終えて頷く。今日の仕事はこれで終わりだ。再び自転車に乗り、彼は帰路を辿った。
行きと違い、さまざまな文字を目にできるこの道が、彼は好きだった。色々なニンゲンの感情が壁に書かれている。それは誰かに宛てた手紙のようでもあり、まどろみの中に佇む一人の呟きのようでもあった。ただ一つ違うのは、「ほしゅ」「保守します」の文字だ。先ほど彼が運んで貼ったのと同じような意味合いの言葉を目にするたびに、彼は書き手のことを考える。
すみれが一輪、写真の上に咲いている。
最初は見間違いだと思った。だが何度瞬きをしても、何度手に持つ角度を変えて写真を見ても、間違いなく写真の上にすみれが咲いている。春の曙を柔らかに帯びた藤紫の花弁も、麗らかな日差しに佇む深緑の葉も、全てが瑞々しい。まさにたった今咲いたと言っても過言ではないような、そんな息吹を感じさせた。
何度目かの凝視をしてから、ため息をつく。
そもそもこのすみれは、写真から実体化して出てきた、という類のものではない。写真自体は何ということはない、昔旅行に行った際撮ったものだ。友人と二人で。
そう、あの頃は楽しかった。お互いに文を描き、絵を描き、そうして出来た作品について夜が更けるまで語り合った。空が白んでも瞳の輝きは薄れず、行こうと思えば虹の麓にさえ走っていけるように思えたものだった。
けれど、それももうない。この写真を最後に、全てが泡となって消えてしまった。
「ごめん、遠くに行きたいんだ」
何度も耳に蘇る声が、心を刺す。
「はい、前はすぐに体じゅうのあちこちが腐って大変だったんですが、こっちに引っ越してからはもうほとんど無いですね」
「それは良かった。やはり緯度が高い所は違いますね」
私はそう返しながら、小鍋の中に計量しておいたグラニュー糖100gを注いだ。
最近、お菓子になってしまう人が増えている。そのまま体が人型にくり抜かれたジンジャークッキーみたいになってしまう人もいれば、彼のように体を構成するすべての組織がお菓子になってしまった人もいる。
亜寒帯の夜はすこぶる寒い。気温がマイナス5度を下回る日すらある。だが体のほとんどが生菓子でできている彼にとってはむしろその気温が好都合で、この辺りに暮らすことを薦めたのも私だ。
「○○、大好きだよ」
彼が私に笑いかける。
いかにも理想の恋人というような、綺麗な見た目に優しい声だった。
違う。
私の恋人はあんな人じゃなかった。
…私はパソコンを操作して、彼をゴミ箱に移動した。
No50、と書かれたファイルを消去する。
五十人目の私の恋人は失敗作だった。
次こそは完璧な彼を作ってみせる。
そう決意して、五十一人目の彼を作り始めた。